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 今、小中高等学校の教育現場に、「情報化」という大波が押し寄せている。教員が黒板とチョークを駆使し、児童・生徒が鉛筆とノートで勉強する姿は昔の話。今では、各教室にインターネット回線が張り巡らされ、パソコンやプロジェクターなどの周辺機器を活用した授業が浸透しつつある。

 国が強力に推し進めている施策「教育の情報化」の目標は、3つある(図1)。

【「教育の情報化」の目標】
図1 文部科学省は、インターネットやパソコンなどのICT(情報通信技術)を活用した「教育の情報化」を推進しており、3つの目標を掲げている
図1 文部科学省は、インターネットやパソコンなどのICT(情報通信技術)を活用した「教育の情報化」を推進しており、3つの目標を掲げている

 1つは「効果的で分かりやすい授業の実践」。一部の学校では、「実物投影機」(書画カメラ)や「電子黒板」などを使った授業を始めている(図2)。「これまで、授業中に下を向きがちだった児童が、実物投影機や電子黒板を活用すると自発的に前を向くようになる」(尚美学園大学 芸術情報学部の小泉力一教授)と効果は上々のようだ。

【「実物投影機」や「電子黒板」の活用が始まる】
図2 左は、手元の教科書や学習教材などをプロジェクターやテレビモニターに表示できる「実物投影機」(富山市立中央小学校の深井美和教諭の授業風景)。右は、タッチパネル機能付きの液晶画面の感覚で操作できる「電子黒板」(内田洋行のショールームで撮影)
図2 左は、手元の教科書や学習教材などをプロジェクターやテレビモニターに表示できる「実物投影機」(富山市立中央小学校の深井美和教諭の授業風景)。右は、タッチパネル機能付きの液晶画面の感覚で操作できる「電子黒板」(内田洋行のショールームで撮影)
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 2つ目が「児童・生徒の情報活用能力の育成」である。インターネットやパソコンを上手に使いこなすための活用テクニックだけではなく、「ネット上の情報をうのみにしない」「自分や知人の個人情報を安易に書き込まない」といった情報モラル教育も含んでいる。

 3つ目が「校務の省力化」だ。情報機器を活用して教員や事務員の負担を軽減し、児童・生徒と向き合う時間を増やすのが狙いである。