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 BlackBerry Boldは、スマートフォンとしてはバッテリー連続使用時間が長い方です。メールを自動受信して、ときどき確認したり、1日数本程度メールを送信する程度なら、数日間は充電しないまま使い続けられることがあります。もちろん使い方によっては、朝フル充電で出かけても、夜にはバッテリーがほとんどなくなってしまうこともあります。

 今回は、Boldのバッテリーの連続使用時間について考えることにします。

消費電力を少なくするには

 スマートフォンのようなバッテリー駆動の通信機器は、ユーザーが操作すればするほどバッテリーを消費します。さらに、ユーザーが何も操作していないスタンバイ状態でも電力は消費しており、その消費電力を少なくすることを第一に設計されています。

 多くの場合、スタンバイ状態でいる時間が最も長く、ここで電力を使わないようにすることで、バッテリーの連続使用時間を長くすることができます。もちろん、ユーザーが何もしていないときに、Boldは完全に止まってしまっているわけではありません。例えば、携帯電話のネットワークでは、端末は常に基地局からの電波を監視し、適切な基地局に自分自身を登録します。ユーザーの移動に応じて、基地局を切り替えていく処理は、ユーザーが何も操作しなくても自動的に行います。このように端末が自分自身を基地局に登録することを「位置登録」といいます。もし、端末が移動し、別の基地局からの電波が強くなったら、登録先を切り替えます。このようにしておくことで、その端末に着信があったとき、ネットワーク側では、呼び出し信号を送出する基地局を特定できるのです。

 このためには、基地局からの電波を監視し続ける必要があります。携帯電話では、このような場合、「間欠動作」が行われます。これは、常に電波を受信し続けるのではなく、一定間隔で受信を行い、必要な処理を済ませた後、次のタイミングまで、受信を停止する「休眠状態」に入ることをいいます。あまり間隔を長くしてしまうと、着信のタイミングが遅れたり、さっきまで届いていた電波が受信できなくなってしまうため、それほど長い間休んでいられるわけではありません。

 1秒間に数百回、数千回、電波の状態をチェックしたとしても、最も処理が軽いときに、チェック間隔の半分程度の時間を「休む」ことができれば、その間の消費電力は半分で済むことになります。こうした処理を実現するためには高速なデバイスが必要です。ただし、一般に高速なデバイスは、そうでないデバイスに比べて消費電力が大きくなります。一見、矛盾しているようですが、消費電力の大きい高速なデバイスを使って、全体の消費電力を削減できるという可能性もあるのです。

 もう1つは、なるべく必要のない部分(回路など)の電源をオフにすることです。例えば、通話していないときには、音声を処理する回路は必要ありません。このような回路の電源を切っておけば、より消費電力を削減することができます。

使わないなら電源をオフに

 では、具体的にはどうすれば、いいのでしょうか? まず、ユーザーが簡単にできるのは、不要な場合に電源を切るという方法です。しかし、電話が急にかかってくることもあるでしょうから、電源をオフにするタイミングを考えねばなりません。また、いちいち、オン/オフするのも面倒です。
 BlackBerryには、時間を指定して、電源をオン/オフできる機能があります。これを使うことで、例えば夜中は電源を切ってしまいメールも受信せず、朝、指定の時間に電源をオンにする、といった使い方ができます。

 この設定は、オプションの「自動オン/オフ」で行えます。平日、週末で別の設定ができるため、仕事をしない週末はほとんど止めておく、平日も夜中には電源オフにしておくといった設定が可能です。業務内容にもよりますが、平日の昼間は緊急の要件がメールで来る可能性が高く、夜中に届くメールは、翌朝対応すればよいということが多いでしょう。非常事態であれば、電話がかかってくるはずです。

 こうしたモバイル機器は、実際に必要になる月曜日の朝に充電し忘れていることに気付き、慌てて充電することがあります。ですが、週末電源をほとんど使わないように、電源オンの時間を短時間になるように設定しておけば、月曜日の朝でもある程度バッテリーが残っているでしょう。ひとまず会社に向かい、どこかで充電する、ということが可能になるわけです。

 EU圏のあるイベントで、「日本人は、夜寝るときに携帯電話の電源を切らない」という発言を聞きました。自分が寝ていて対応もできないのに電源を入れておくのは不自然だというわけです。たしかに不思議といえば不思議ではあります。ですが、携帯電話も機種によっては、起動に時間が掛かるものものあるし、メールが夜中に来たり、ソフトウエアアップデートが行われるといった可能性もあります。なので、電源を必ず切るべきとは言い難いのですが、必要がないなら、電源を切ってしまうほうが、余計なエネルギーを使わないという意味でよいでしょう。

メインメニューから「オプション」の「自動オン/オフ」を選択する。ここで、平日、週末別に電源のオン/オフを行う時間を設定できる。平日夜をオフにしても、朝、出かける前にオンにすれば、メールはまとめて受信できる。また、週末は、昼間のわずかな時間だけオンにするという使い方もある
メインメニューから「オプション」の「自動オン/オフ」を選択する。ここで、平日、週末別に電源のオン/オフを行う時間を設定できる。平日夜をオフにしても、朝、出かける前にオンにすれば、メールはまとめて受信できる。また、週末は、昼間のわずかな時間だけオンにするという使い方もある
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