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 2010年1月7日から10日にかけて、世界最大の規模を誇る家電・IT展示会「2010 International Consumer Electronics Show」(以下CES)が、米国ラスベガスで開催された。もともと家電を中心とする展示会のため、テレビ関連の製品や技術が多数出品され、特に3次元(3D)表示への対応が話題を集めた。また、今や家電と融合しつつあるパソコンの分野でも新しいカテゴリーが提唱されるなど、注目すべき展示が相次いだ。

MSが「石板PC」を披露

 開催前夜に行われた基調講演では、米マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏が、キーボードを持たない板状のパソコン「Slate PC」を披露した(図1)。英語の「slate」は「石板」の意味。壇上では、フランスのアルコス、米ヒューレット・パッカード(HP)、台湾ペガトロンの3製品が紹介された(図2)。アルコスは既に製品を出荷していて、HPは2010年後半の出荷を予定しているという。

●米MSのバルマーCEOが「Slate PC」を発表
図1 開催前日に行われた基調講演では、米マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏が、キーボードを持たない板状のパソコン「Slate PC」を紹介した
図1 開催前日に行われた基調講演では、米マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏が、キーボードを持たない板状のパソコン「Slate PC」を紹介した

図2 公開された3社のSlate PC。上から順に台湾ペガトロン、米ヒューレット・パッカード、フランスのアルコスの製品
図2 公開された3社のSlate PC。上から順に台湾ペガトロン、米ヒューレット・パッカード、フランスのアルコスの製品

 従来のタブレットPCは、タブレットに関する技術やパソコンの構造など必要なハードウエアが定義され、その上に専用のWindows(Windows XP Tablet PC Edition)が搭載されていた。このため、通常のノートパソコンとは別ジャンルの製品となっていた。一方、Slate PCに関しては、単に全面が液晶から成るタブレット型のWindows 7パソコン、というのが実態のようだ。つまり、キーボードがないモバイルパソコンで板状の製品は、すべてSlate PCということになる。

 バルマー氏は、米アマゾンが配布する電子書籍リーダー「Kindle for PC」をSlate PC上で動かし、読書するシーンをデモしてみせた。折しも、米アップルがタブレットPCを発表する前というタイミングであり、マイクロソフトがこれに先んじた形になったわけだ。