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◆日経パソコン 2010年1月11日号「2010年はこれが来る!」からの転載です。

 バッテリーパックの中には、「セル」と呼ぶ単電池が複数個入っている。ノートパソコン向けで、標準的な「18650」と呼ぶセルの場合、2009年には1セル当たりの容量が約3100mAhまで伸びた(図1)。2010年には、3200mAhにも手が届く見込みだ。このように、現在主流のリチウムイオンバッテリーは着実に容量を伸ばしている。

【携帯ノートは現状維持、ネットブックは右肩上がり】
図1 バッテリーの容量(1セル当たり)は地道ながら伸びている。ただ、携帯ノートは性能強化の影響で単純に駆動時間が延びていない。一方、ネットブックは液晶の大型化と合わせて着実に駆動時間が延びている
図1 バッテリーの容量(1セル当たり)は地道ながら伸びている。ただ、携帯ノートは性能強化の影響で単純に駆動時間が延びていない。一方、ネットブックは液晶の大型化と合わせて着実に駆動時間が延びている
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 しかし、セルの容量が増えたからといって、2010年に発売されるノートパソコンの駆動時間が延びるとは限らない。搭載するセル数やCPUの消費電力などによって、駆動時間が大きく左右されるためだ。

 例えば、パナソニックは2009年10月にバッテリー駆動時間が16時間のノートパソコン「Letfs note N/S」シリーズを市場に投入した。駆動時間が11時間だった2008年5月の同Tシリーズ(CF-T7DW6AJR)に比べて、5時間も延ばせたのは、バッテリーを6セルから8セル構成(2直列4並列接続)にしたことが大きな要因だ。2006年に発売したTシリーズ(CF-T5KW4AXR)では、1セル当たりの容量は小さかったが、9セル構成にしたことで、15時間駆動を達成していた。

 図1を見ると分かるように、ノートパソコンの駆動時間は1年ごとに増減を繰り返している。駆動時間を大幅に延ばした次の年は、処理性能に重点を置き、駆動時間が短くなる傾向があるためだ。この傾向はしばらく続くと考えられるので、2010年にノートパソコンの駆動時間がさらに延びるとは考えにくい。夢の24時間駆動は、もう少し先になりそうだ。