PR
◆日経パソコン 2010年1月11日号「2010年はこれが来る!」からの転載です。

 2009年は、「ネットブック」と呼ばれる小型ノートがパソコン市場をけん引した。ネットブックは、インテルの廉価版CPU「Atom」を採用したことで、5万円以下の価格を実現。携帯性も備え、初級者層を中心に人気を博した。

 しかし、ネットブックはCPUの処理性能が低いという欠点を抱える。ハイビジョン動画の再生や、画像編集など負荷が高い作業には向かず、メインマシンを代替するまでには至らない。そこで注目を集めているのが、CPUに低電圧版のCeleronやCore Duoを採用した新ジャンルの小型ノートだ。ネットブックと比べて高性能で、携帯性も兼ね備える。価格帯は7万~11万円と、ネットブックと定番であるスタンダードノートの中間に位置している。

 この新しい低価格小型ノートは、2009年5月に日本エイサーが発表した「Aspire Timeline」シリーズを皮切りに、製品数が徐々に増えている(図1)。国内市場は、ネットブックの台頭によりパソコンの単価が大幅に下落した。メーカーとすれば、販売単価を少しでも持ち直したいのが本音だ。2010年は、各メーカーがネットブックではなく、この低価格小型ノートに注力するのは間違いない。もっとも、シェアの拡大を狙う外資系メーカーなどにより、価格競争に陥る可能性も否めない。2009年のネットブックと同様、新ジャンルのノートでも大幅な価格の下落が起こるかもしれない。2010年は「ネットブックよりも高性能なノートが4万円台」くらいで落ち着くのではないだろうか(図2)。

【低価格小型ノートが勢力を伸ばしつつある】
図1 2009年は、ノート市場に新分野の低価格小型ノートが現れた。性能はネットブックを上回り、携帯性はスタンダードノートより高い(中の写真は、日本エイサーの低価格小型ノート「Aspire Timeline」シリーズ)
図1 2009年は、ノート市場に新分野の低価格小型ノートが現れた。性能はネットブックを上回り、携帯性はスタンダードノートより高い(中の写真は、日本エイサーの低価格小型ノート「Aspire Timeline」シリーズ)
[画像のクリックで拡大表示]

図2 2010年は、低価格小型ノートの最安値が、現在の7万円台から4万円台程度に下落する可能性がある
図2 2010年は、低価格小型ノートの最安値が、現在の7万円台から4万円台程度に下落する可能性がある
[画像のクリックで拡大表示]