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 BlackBerryの開発元であるResearch In Motionは、米フロリダ州オーランドで4月27日から29日(現地時間)まで、BlackBerryのイベントである「WES 2010」を開催しました。筆者はその取材で、オーランドに来ています。ここは、NASAのそば。先日帰還した山崎さんも、ここから出発しました。

 WESは、Wireless Enterprise Symposiumの略で、以前取材したDeveloper Conferenceに比べると、ビジネス寄りの話題を中心に扱います。基調講演や個別に進行するセッションと展示があり、米国の一般的なイベントと同じスタイルです。

 RIMとしては年1回のイベントで、さまざな発表なども行われます。今回、BoldやPearlといったハードウエア関連の発表、そして新しいBlackBerryのオペレーティングシステム、企業向けソフトウエアなども発表されました。

 ハードウエアでは今回、現在のBold 2をベースにした9650と、コンパクトな匡体をもつPearlシリーズの3G対応機種が発表されました。

 9650は、CDMA2000、W-CDMA、GSMという3つの通信方式に対応しています。実際には3G方式の1つであるCDMA2000は、2GのcdmaOne対応を含んでいるので、世界中で使われている主要な2G、3Gの通信方式に対応したことになります。世界中どこに持って行っても使える携帯電話といえます。また、既に出荷されているBold2ことBold 9700には、ホワイトバージョンが登場。日本で最初に出荷されたBold 9000のホワイトバージョンは、米国でも評判がいいらしいようで、Bold2でも対応することになったようです。

 もう1つのPearl 3Gは、コンパクトなきょう体で、W-CDMA、GSMに対応しており、無線LANは、802.11b/g/nが使えます。この機種はキーボードが2種類あり、1つは、一般的に携帯電話で使われているテンキー、もう1つは、5列4段のCondenced QWERTYとよばれる独自のキーボードを採用しています。どちらにも単語辞書を使い、1つのキーに割り当てられている文字を自動判別するSureTypeという技術を採用しており、入力のしやすさを実現しています。また、この機種にはカラーバリエーションがあります。

 日本国内では、初代Boldが発売されてかなり日が経っているので、そろそろ新製品がほしいところです。個人的には、Bold2ですが、バリエーションという意味では、Pearl系も投入してほしいところです。

Boldには、CDMA2000/W-CDMA/GSMに対応した9650が登場。米国では、CDMA2000を採用する事業者としてSprintやVerizonなどがあり、こうした事業者のユーザーも、海外でローミングによる利用が可能になる。
Boldには、CDMA2000/W-CDMA/GSMに対応した9650が登場。米国では、CDMA2000を採用する事業者としてSprintやVerizonなどがあり、こうした事業者のユーザーも、海外でローミングによる利用が可能になる。
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Peral 3Gは、W-CDMA/GSMに対応し、無線LANとして802.11b/g/nに対応している。キーボードが2種類用意されていて、うち1つは、RIM独自のCondenced QWERTYで、1つのキーに2つの文字が割り当てられている。
Peral 3Gは、W-CDMA/GSMに対応し、無線LANとして802.11b/g/nに対応している。キーボードが2種類用意されていて、うち1つは、RIM独自のCondenced QWERTYで、1つのキーに2つの文字が割り当てられている。
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 もう1つの話題は、新しいオペレーティングシステムである「BlackBerry 6」です。こちらは、短時間のビデオを公開しただけでしたが、ユーザーインターフェースやデザインが改良してあるようです。iPhoneやAndroidの登場以前からあるBlackBerryは、どちらかというとおとなしいデザインでした。モノクロの小さな液晶しかない頃にスタートし、それをここまで発展させてきたのですから、アニメーションや派手な演出を考慮した画面デザインになっていないのは当たり前でしょう。例えば、現在のBoldに装備されているメディアプレーヤーなどは、音楽再生中の表示や写真の表示にしてもかなり地味です。基本機能は変わらないので、ユーザーとしては残念なところです。

BlackBerryの新しいオペレーティングシステムである「BlackBerry 6」。紹介はビデオのみだったが、デザインなどがかなり変わっていた。
BlackBerryの新しいオペレーティングシステムである「BlackBerry 6」。紹介はビデオのみだったが、デザインなどがかなり変わっていた。
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 最近ではプロセッサーの性能も上がり、画面デザインやユーザーインターフェースで「遊ぶ」余裕も出てきました。音楽再生のときにはアルバムカバーを立体表示させて、これを回転させてアルバム選択する、最近のスマートフォンでは流行りのデザインを採用するようです。

 現在のBlackBerryには、ポインティングデバイスを使うBoldなどの従来型のBlackBerryと、画面タッチ方式のStorm系の2つがあり、Storm系では、ジェスチャーで画面を切り替えるなどかなり「流行」の方向になりそうです。

 出荷は、今年の第三四半期(発表では、次の四半期となっています)ということですが、今年は、9月27~30日にBlackBerry Developer Conferenceが開催されるので、このあたりがターゲットになりそうです。

 また、以前より、WebKitベースのWebブラウザーの開発が発表されていますが、これもBlackBerry 6には、取り込まれる可能性がありそうです。競合他社との関係を考えると、そろそろWebブラウザーの性能向上が必要そうだからです。

 昨年2月にBoldが出荷され、11月にホワイトバージョンが出て以来、やや時間が経っていて、ハードウエアの動きがなかったBlackBerryですが、米国での新製品は発表や新OSの予告などもあり、日本でも近いうちに動きがありそうな気配がします。

メインメニューも、ビデオでは、左右にスライドさせてカテゴリーを切り替えていた。
メインメニューも、ビデオでは、左右にスライドさせてカテゴリーを切り替えていた。
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音楽再生では、カバーを表示させてアルバムを選択することができるようになっていた。
音楽再生では、カバーを表示させてアルバムを選択することができるようになっていた。
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