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 モバイル無線LANルーターの新製品が相次いでいる。バッファロー「ポータブルWi-Fi」や日本通信「b-mobileWiFi」といった、携帯電話のデータ通信機能を内蔵した無線LANルーター製品である。その先駆けとなったのは、2009年11月にイー・モバイルが発売した「Pocket WiFi」だ。この製品は、海外でも有効に使える。今回は、このPocket WiFiを、英国とスペインで、現地SIMカードで格安に利用した体験記をご紹介する。

 まずはPocket WiFiについて、おさらいをしておこう。本体価格は3万9580円。ただし、2年間の継続利用を条件に本体価格を割り引く料金プランがあるので、手ごろな価格で入手できる。例えば直販サイトでは「にねんM」と呼ぶプランを契約すると、わずか1円で購入できる(2010年5月27日時点)。大きさは後発のライバル製品より小さいく、四隅が丸みを帯びているため、ポケットなどに入れてもかさばらない。表面の加工が美しく、上質な印象がある。

 開発したのは中国ファーウェイ・テクノロジーズ。そもそもPocket WiFiは、ファーウェイが海外で「E5」の名称で販売していた製品を、日本向けにアレンジしたものである。両者はデザインが少々異なり、Pocket WiFiには液晶ディスプレイが備わっている。ファーウェイはイー・モバイルに続き、2010年3月にはソフトバンクモバイル向けにも製品の供給を始めた。イー・モバイル向けは「D25HW」、ソフトバンクモバイル向けは「C01HW」という型番になる。

 ソフトバンクモバイルのC01HWは、SIMカードに対する扱いを除けば、イー・モバイルのD25HWと基本的に変わらない。インターネットイニシアティブやNECビッグローブなど、イー・モバイルからMVNO(仮想移動体通信事業者)として携帯電話回線を借り受け、Pocket WiFiを提供する企業はいくつもあるが、ソフトバンクモバイルも同様の立場だ。

イー・モバイル(中央)とソフトバンクモバイル(左)の「Pocket WiFi」の外観。右はPocket WiFiの原型となった「E5」で、英スリーという携帯電話会社が販売する製品(型番はE5830)
イー・モバイル(中央)とソフトバンクモバイル(左)の「Pocket WiFi」の外観。右はPocket WiFiの原型となった「E5」で、英スリーという携帯電話会社が販売する製品(型番はE5830)
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右側面にボタンが3つある。左から電源、無線LANのオン/オフ、携帯電話回線のオン/オフ
右側面にボタンが3つある。左から電源、無線LANのオン/オフ、携帯電話回線のオン/オフ
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液晶ディスプレイの中央には、装着したSIMカードの携帯電話会社の名称が表示される。左下の「A」は自動的に携帯電話回線につなぐモードであること、右下の「1」は現在接続中の無線LAN機器の台数が1台であることを示している
液晶ディスプレイの中央には、装着したSIMカードの携帯電話会社の名称が表示される。左下の「A」は自動的に携帯電話回線につなぐモードであること、右下の「1」は現在接続中の無線LAN機器の台数が1台であることを示している
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