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 マルウエア(ウイルス)感染や情報漏洩(ろうえい)を防ぐためのセキュリティ対策については、前向きに投資する企業が多い。2009年度に比べて 2010年度は投資を増やすと答えた企業は15.9%。減らすと答えた企業の7.8%を大きく上回った。セキュリティ対策を実施している企業は87.8%と、大多数の企業が何らかのセキュリティ対策を実施している(図1)。この実施率は、前回調査の86.1%よりも上昇した。

●セキュリティ対策は約9割の企業が実施
図1 情報流出などを防ぐためのセキュリティ対策を実施しているか尋ねたところ、87.8%の企業が実施していると回答した
図1 情報流出などを防ぐためのセキュリティ対策を実施しているか尋ねたところ、87.8%の企業が実施していると回答した
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 情報漏洩対策として最も多く実施されているのは、パソコン廃棄時にハードディスクのデータを完全抹消すること(図2)。「Winny」などファイル交換ソフトの利用を制限している企業や、個人のパソコンの持ち込みを禁止している企業も約8割に達する。社外のWebページにアクセスすることを禁止または制限している企業も42.3%と多いが、「上場企業のトップがTwitterやブログを仕事に利用しているため、Webのアクセス制限について、考え方を変えざるを得なくなってきた」(サービス業)と、新たに登場したメディアやサービスの扱いに戸惑う声もある。

●情報漏洩対策として実施している具体的な対策
図2 個人情報や機密情報の流出を防ぐために、対策を実施している企業の割合。8割以上の企業がパソコン廃棄時にハードディスクのデータを抹消している。「Winny」などのファイル交換ソフトの利用制限も、8割以上の企業が実施している
図2 個人情報や機密情報の流出を防ぐために、対策を実施している企業の割合。8割以上の企業がパソコン廃棄時にハードディスクのデータを抹消している。「Winny」などのファイル交換ソフトの利用制限も、8割以上の企業が実施している
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 シンクライアントを導入し、個々のパソコンに情報を保存させない企業は4.1%と少数だったが、「シンクライアントへ移行したいが、運用費が高額のため移行をためらっている」(小売業のシステム担当者)、「シンクライアントを導入したいが、コストメリットが出る構成がまだない」(製造業のシステム担当者)と、費用の面から導入をためらっている企業もあるようだ。