「Kindle」や「iPad」の登場で、盛り上がりを見せる電子書籍。ただ、そこで語られることの多くは「読み手」から見た話だ。だが、電子書籍は「書き手」の環境にも大きな変化をもたらしている。
引き金となったのは、相次いで登場した電子書籍作成・配信サービスである。2010年6月にpaperboy&co.が「ブクログのパブー」を開始(図1)。Webブラウザー向け、iPhone/iPad向け、Kindle向けの電子書籍の配信を始めた。
8月には、アルクの子会社ヒトメディアが「WePublish」を立ち上げた(図2)。こちらは、iPhone/iPad向けに電子書籍を配信する。配信した書籍を1冊単位で印刷製本する有料サービスも用意する。
電子書籍作成・配信サービスでは個人ユーザーが書籍を配信中
これらのサービスの特徴は、誰もが、気軽に電子書籍を発行できることだ。いずれも、電子書籍の作成・配信料は無料。有料の電子書籍が売れた場合は、販売額の一部を同サービスに支払う。