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ソフトバンクの“独占”に風穴を開ける新サービス登場

 人気のスマートフォン「iPhone 4」がNTTドコモの通信網で使えるようになった。今まで日本ではソフトバンクの回線でしか利用できなかったが、風穴を開ける新サービスが登場したのだ。

 それは日本通信が8月31日に申し込みを開始した「talking b-microSIM(トーキング・ビーマイクロシム)プラチナサービス」。月額基本料6260円で、iPhone 4をNTTドコモの回線で使えるようになる[注1]。

 なぜ、そのようなことができるのか。カラクリを説明しよう。

 日本通信が販売するのは、iPhone 4用のマイクロSIMカードだ(図1)。SIMカードとは、ユーザー個別の電話番号やネットワーク情報が記録されているカードのことで、どんな携帯電話の端末でもこれを装着しないと使えない。iPhone 4では、1センチ四方と小さいマイクロSIMカードを利用する。

図1 サービスを申し込むと、10日前後で専用のマイクロSIMカードが届く。これをSIMフリーのiPhone 4に挿して利用する。なお、iPhone 4以外の製品では利用できない
図1 サービスを申し込むと、10日前後で専用のマイクロSIMカードが届く。これをSIMフリーのiPhone 4に挿して利用する。なお、iPhone 4以外の製品では利用できない
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 日本通信は、NTTドコモのネットワークを借りてデータ通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)。そのため、同社のマイクロSIMカードをiPhone 4に挿すと、NTTドコモのFOMA通信網が利用できるというわけだ。

 手続きは簡単。同社のウェブサイトで申し込むと、新規契約で10日前後、日本通信以外の事業者からの乗り換えでは2週間ほどでこのカードが送られてくる[注2]。

 ただ1つ、問題がある。日本の携帯電話の端末はすべて、ほかの通信事業者のSIMカードが使えないように制御(SIMロック)されている。店頭で販売されているiPhoneもソフトバンクのSIMロックが掛かっているため、日本通信のマイクロSIMカードを挿しても使えないのだ。

 利用するには、香港や英国といった海外12カ国で販売されている“SIMフリー”のiPhone 4が必要。日本では「アマゾン・ドット・コム」など通信販売サイトで買えるが、価格は10万円以上もする。ソフトバンクの端末に比べて、約2倍だ。

 端末の価格だけでなく、日本通信の月額基本料もソフトバンクに比べると6割ほど割高となる(図2)。とはいえ、iPhone 4で、つながりやすくて高速なドコモの回線を利用できるのは大きな魅力。価格か利便性か、しばらくは二者択一を迫られる状態が続きそうだ。

図2 人口カバー率100%のNTTドコモの通信網を使えるのが最大の魅力。だが、端末は10万円以上と高価だ
図2 人口カバー率100%のNTTドコモの通信網を使えるのが最大の魅力。だが、端末は10万円以上と高価だ
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[注1]月額6260円の基本料には1050円分の無料通話が含まれる

[注2]日本通信のウェブサイト(http://www.j-com.co.jp/)から申し込む。運転免許証など本人確認用の書類が必要で、決済はクレジットカードのみ。なお、現在NTTドコモを利用している場合も「事業者の乗り換え」になる