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 「クラウド」は、企業が情報化を進める上で押さえておかなければならないキーワードの1つだ。クラウドサービスを利用すれば、自社でサーバーなどのシステムを構築し、運用する必要がない。特に、障害が発生した場合の対応や、ハードを交換する手間、コストなどが不要となるのがメリット。一般にSaaSと呼ばれているものも、クラウドサービスの1つである。

 企業が利用または検討しているクラウドサービスとして多いのは、メールとグループウエア(図1)。メールは、以前から自社でサーバーを構築せず、ASP(Application Service Provider)のサービスを利用している企業が多い。そのため、クラウドの利用に踏み切りやすいと考えられる。ASPは、ネットワーク経由でソフトウエアを利用するという点で、本質的にはSaaSと変わらない。一般にASPは、利用する企業や組織ごとに、それぞれ少数のサーバーを提供する。一方SaaSは、大量のサーバーを集めたクラウドを、複数の企業や組織が共用して安価に利用するものとされている。

【利用もしくは利用を検討しているクラウドサービス】
図1 企業の情報化実態に関する調査2010で、利用/検討しているクラウドサービスの種類を聞いた結果。クラウドサービスを通じてメールを利用している、もしくは利用しようとしている企業が多かった。メールがきっかけとなり、クラウドへの移行を検討する企業も多い
図1 企業の情報化実態に関する調査2010で、利用/検討しているクラウドサービスの種類を聞いた結果。クラウドサービスを通じてメールを利用している、もしくは利用しようとしている企業が多かった。メールがきっかけとなり、クラウドへの移行を検討する企業も多い
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 もちろん、現在サービスを利用/検討している企業でも、「すべての機能をクラウドサービスで運用していきたい」と考える企業はごく一部だ(図2)。基幹業務システムや財務会計システムなどは、依然自社のサーバーで運用するなど、クラウドと自社サーバーを組み合わせて利用していくという企業が多い。

図2 今後、クラウドサービスでの運用をしていくか、自社のサーバーで運用をしていくかを尋ねた結果。どちらかに割り切らず、両方を組み合わせたい、とする企業が多かった
図2 今後、クラウドサービスでの運用をしていくか、自社のサーバーで運用をしていくかを尋ねた結果。どちらかに割り切らず、両方を組み合わせたい、とする企業が多かった