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企業を中心に「顔」を見ながらコミュニケーション

 相手の顔を見ながら議論を重ねる─。インターネット上のコミュニケーションが、より一層、現実社会に近付いてきた。ウェブを使った会議やチャットのシステムが、急速にビデオ対応を進めているからだ。

 これまでのネット会議やチャットは、文字や音声だけのやりとりが中心。しかし、顔を見ながら話したほうが、意思疎通が図れるという認識の高まりが、ビデオ会議のニーズへとつながっているようだ。

 たとえば、「ビュー」(View)は、ウェブを使ったビデオ会議サービス(図1)。一定規模までならば、無料で利用できる。共同作業のための機能が充実しており、論文やプレゼンテーション資料、設計図などをウェブ会議で共有。その場で出た意見を反映させながら、リアルタイムで完成させていくといった作業が可能だ。文字や音声だけでは伝えにくいニュアンスも、表情を交えれば伝えやすい。ビジネスに使える機能を豊富に備えているが、無料で提供されているため、個人でも利用できるサービスだ。

図1 ビデオ対応したサービスの例。共同作業向けの機能を備える「ビュー」は、参加者がお互いの顔を見ながら、共有するドキュメントをリアルタイムに修正できる。グーグル・チャットはプラグインを組み込むと、ビデオ会議を利用できる
図1 ビデオ対応したサービスの例。共同作業向けの機能を備える「ビュー」は、参加者がお互いの顔を見ながら、共有するドキュメントをリアルタイムに修正できる。グーグル・チャットはプラグインを組み込むと、ビデオ会議を利用できる
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 企業向けでは、ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが、社内コミュニケーションシステムである「WebEx」で、いち早くビデオ対応を進めてきた。また、企業向けのCRM(顧客管理)システム開発大手のセールスフォースは、無料のビデオ会議サービスを提供していたディムディムを買収。同社が提供する企業向けSNSツールに、ディムディムのビデオ会議機能を統合するのが目的だ。こうした動きを見ると、ビデオ化のメリットが大きいのは企業向けサービスと言えるだろう。

 ビデオ会議はパソコンだけでなく、iPadなどのタブレットPCやスマートフォンなどへの対応も進んでいる(図2)。前述のWebExは、iPhone、iPad、ブラックベリー用のアプリケーションを公開している。ユーザーはこれをダウンロードすれば、クリック1つで開催中のビデオ会議に参加できる。また、「ウーブー」は、高画質のビデオ会議システムをスマートフォンでも利用可能にした。最大6人まで同時にビデオ会議に参加できる。ビデオ会議は、すでに簡単に行える、身近なコミュニケーションツールになっている。

図2 ビデオ会議のモバイル対応も進行中。シスコシステムズの「WebEx」は、iPhone、iPad、ブラックベリーに対応。「ウーブー」は、アンドロイド携帯でも利用できる
図2 ビデオ会議のモバイル対応も進行中。シスコシステムズの「WebEx」は、iPhone、iPad、ブラックベリーに対応。「ウーブー」は、アンドロイド携帯でも利用できる
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