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 夏のボーナス商戦期を前に、今年も携帯電話事業者各社から夏モデルが発表された。昨年来、発表されるモデルの多くをスマートフォンが占めるようになってきたが、今期はその傾向がさらに強まり、5社合計で発表された38機種の携帯電話のうちスマートフォンが29機種を占めるに至った。

今夏モデルの特徴は、Android 4.0、高速通信、日本独自仕様への対応

 各携帯電話事業者のモデルの特徴は、大きく3点が挙げられる。Android 4.0搭載、高速通信対応モデルの増加、日本独自仕様への対応の加速である。

Android 4.0対応も、UIの違いや独自仕様に注意

 まず、ほぼ全機種がAndroid 4.0を搭載した。ソフトバンクモバイルの「AQUOS PHONE 102SH II」のみAndroid 2.3だが、4.0へのアップデートに対応する。Android 4.0は、顔認証によるロックや、ロック画面からのカメラ起動、最近使ったアプリのサムネイル表示など、従来の2.3よりも使い勝手が向上していることが特徴だ。

 ただし、夏モデルでは、メーカーによるユーザーインタフェース(UI)のカスタマイズが進んでおり、同じ4.0でも使い勝手には差がある。また、Android 4.0を搭載しているものの、Googleアカウントの登録には対応していないNTTドコモの「らくらくスマートフォン F-12D」などもある。機種選びの際は、こうした独自仕様に注意すべきだろう。

高速通信モデルが増加

 次に、高速通信対応モデルが増えた。NTTドコモは下り最大75Mbpsの通信速度(ただし、多くの場所では最大37.5Mbps)のXi対応モデルを12機種リリース。KDDI(au)は、下り最大40MbpsのWiMAX対応モデルを4機種投入。ソフトバンクモバイルは、下り最大42MbpsのULTRA SPEED対応モデルを2機種、下り最大21Mbps対応モデルを1機種発売する。

 また、auは、当初2012年12月からの開始を予定していたLTEサービスを、前倒しで開始することを発表した。2012年度末までに実人口カバー率約96%の達成を目指すという。ソフトバンクモバイルも、すでにLTEの実証実験を進めており、次の冬春モデルでは大半が高速通信に対応する可能性が高い。大手3社が強化している映像配信サービスなどを利用したい人は、今から高速通信モデルを選んでおくのが得策だろう。

海外製スマホでも日本独自仕様が当たり前に

 さらに、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水といった、いわゆる日本独自仕様が標準化してきたことも大きな特徴。これら4機能にフル対応した「全部入り」モデルは、NTTドコモが12機種、auが5機種を用意。ソフトバンクモデルは全4機種が全部入りだ。

 これまで海外メーカー製のスマートフォンは、日本独自機能の搭載が見送られることが多かった。しかし、今夏モデルでは、LGエレクトロニクス製モデルが防水を含めた全部入りを実現。サムスン電子もGALAXY S III SC-06Cで初めておサイフケータイに対応させた。auも、HTC J JSW13HTが防水ではauが定める基準に達しなかったようだが、その他の3機能には対応する「ほぼ全部入り」となっている。