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 NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は7月3日、同社初となるUltrabook「LaVie Z」を発表した(図1)。13.3型液晶を搭載しながら、重さは900g弱。同社が「世界最軽量のUltrabook」と胸を張るそのマシンは、NECブランドの携帯ノートで久しぶりにインパクトのある製品となった。

●合弁の成果が製品に結実
図1 NECパーソナルコンピュータの「LaVie Z」。13.3型液晶搭載で900g未満を実現した。レノボとの事業統合によるコスト削減により生じた投資余力で開発できたとする(左)。レノボ・ジャパンの「IdeaCentreB540p」。NECのテレビ視聴・録画ソフト「SmartVisionLight」を搭載(右)
図1 NECパーソナルコンピュータの「LaVie Z」。13.3型液晶搭載で900g未満を実現した。レノボとの事業統合によるコスト削減により生じた投資余力で開発できたとする(左)。レノボ・ジャパンの「IdeaCentreB540p」。NECのテレビ視聴・録画ソフト「SmartVisionLight」を搭載(右)
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 NECPCはこれまで、スタンダードノートやテレビパソコンの分野ではヒットを重ねてきた。しかし、携帯ノート分野では、「ここ数年、コスト体力がなかったために革新的な製品を出すことができなかった」(高塚栄社長)。LaVie ZはNECPCにとって念願の製品であり、中国レノボ・グループと合弁して手に入れた一つの成果でもある。

 レノボ・グループとNECが、国内のパソコン事業を束ねる合弁会社を発足させたのは、2011年7月1日のこと(図2)。NECがレノボとの合弁に踏み切った最大の理由は、生産コストの削減だった。

●合弁持株会社の傘下に2社を収める
図2 2011年7月に設立された合弁会社の概要。NECが49%、中国レノボ・グループが51%出資して持ち株会社を作り、その傘下に、NECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパンを収めた
図2 2011年7月に設立された合弁会社の概要。NECが49%、中国レノボ・グループが51%出資して持ち株会社を作り、その傘下に、NECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパンを収めた
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 世界中で大量のパソコンを販売する米ヒューレット・パッカードや米デルなどは、部材を大量に仕入れることで生産コストを下げ、低価格を武器に国内でも存在感を増している。

 一方、国内市場が主戦場のNECは、シェアは1位でも出荷台数が少ないために部材の調達コストが高くなり、コスト面での苦戦を強いられてきた。この状況を打破するために選択したのが、世界第4位(当時)のシェアを持つレノボとの合弁だった。

 日本市場でのシェア拡大を狙うレノボにとっても、NECが長年かけて培った技術やブランド力、サポートおよびマーケティングのノウハウを活用できるという点で、メリットが大きかった。