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この記事は日経パソコン10月8日号からの転載です。

 小説/実用書はタイトル数が充実しており、電子書店によっては5万冊以上をそろえる(表1)。バッグやポケットから取り出せばすぐに読めるという文庫本と同様の読書スタイルを実現するなら、端末の選択肢はスマートフォン、専用端末、タブレット端末の3つになる(図1)。

●小説/実用書を取り扱っている主な電子書店
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●専用端末の画面サイズは文庫本に近い
図1 スマートフォン(NTTドコモのGALAXY S II LTE SC-03D)、専用端末(ソニーのReader PRS-T2)、タブレット端末(アップルのiPad)で小説を表示したところ。専用端末は文庫本の1ページを少し小さくした程度。タブレット端末は横置きにすると見開きで読める
図1 スマートフォン(NTTドコモのGALAXY S II LTE SC-03D)、専用端末(ソニーのReader PRS-T2)、タブレット端末(アップルのiPad)で小説を表示したところ。専用端末は文庫本の1ページを少し小さくした程度。タブレット端末は横置きにすると見開きで読める
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 スマートフォンの優位点は、既に所有しているのであれば機器を追加購入する必要がないこと。ただ、小さくて発光する画面を長時間見ていると目が疲れるという人もいる。

 見やすさを重視するなら電子ペーパーを使った専用端末が有利。画面は文庫本の1ページを一回り小さくした程度。液晶と比べると目が疲れにくく、屋外でも読みやすい(図2)。10型前後のタブレット端末であれば2ページ分の見開きで読める。ただ、通勤電車などで片手で長時間持って読むにはさすがに重く感じる。

●屋外なら電子ペーパー、暗い場所では液晶表示が有利
図2 液晶ディスプレイを搭載したスマートフォンは屋外の明るい場所では読みづらい。外光を反射する電子ペーパーを備えた専用端末の方が格段に読みやすい。暗い場所ではバックライトが付いている液晶ディスプレイが視認性に優れる
図2 液晶ディスプレイを搭載したスマートフォンは屋外の明るい場所では読みづらい。外光を反射する電子ペーパーを備えた専用端末の方が格段に読みやすい。暗い場所ではバックライトが付いている液晶ディスプレイが視認性に優れる
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 いずれの機器でも、文字が小さくて読みづらいと感じる場合には大きな文字サイズに変更できる。

 書店の中で好みの本を探すことが楽しみという読書家もいる。電子書店のWebサイトには売れ筋の本だけが並び、本との出会いが得にくいと言われる。こうした弱点を解消するため、電子書店ではWebページ内に特集ページを作ってさまざまな書籍を紹介している。推奨する書籍を自動抽出するシステムを開発しているサービスもある(図3)。

●書籍との「出会い」を演出する電子書店の工夫
図3 大量の書籍の中から、思いがけない良書との出会いを演出する取り組みを実施する電子書店もある。Reader Storeは著者インタビューやテーマごとの特集ページを定期的に配信。BooksVは関連書籍を自動抽出してグラフ表示するシステムを開発中
図3 大量の書籍の中から、思いがけない良書との出会いを演出する取り組みを実施する電子書店もある。Reader Storeは著者インタビューやテーマごとの特集ページを定期的に配信。BooksVは関連書籍を自動抽出してグラフ表示するシステムを開発中
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 現在は紙の本をベースとする電子書籍が大半だが、一部でデジタル発祥の書籍コンテンツも登場している。アマチュア作家が書いた小説をスマートフォンやパソコンのWebブラウザー上で電子書籍として読める「E☆エブリスタ」では毎日1万人が小説を更新し続けており、累計190万もの作品が集まっている(図4)。

●若者を中心に浸透するデジタル・ファーストの書籍
図4 アマチュア作家が書くケータイ小説はスマホの時代になっても根強い人気を持っている。E☆エブリスタはケータイ小説を漫画化するなど、スマホの特性に合わせた配信をしている。大規模なコンテストも開催し、新たな人気作品を掘り起こしている
図4 アマチュア作家が書くケータイ小説はスマホの時代になっても根強い人気を持っている。E☆エブリスタはケータイ小説を漫画化するなど、スマホの特性に合わせた配信をしている。大規模なコンテストも開催し、新たな人気作品を掘り起こしている
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