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 鉄道の改札で使われる「Suica」「PASMO」などでおなじみになった、携帯電話の「おサイフケータイ」機能が大きく変わろうとしている。おサイフケータイでは、国内で使える非接触型ICカード技術「FeliCa」が使われてきた。これに対して、最近は国際標準規格「NFC」に対応する機器が増えている。

 対応が急ピッチで進むのはスマートフォンだ。2011年度以降にNFC対応製品が現れ、2012年の秋冬モデルではNTTドコモとソフトバンクモバイルを加えた大手事業者が合計で10機種以上のNFC対応機を発表した。米グーグルのタブレット「Nexus 7」やソニーのWindows 8対応パソコン「VAIO Duo 11」なども採用している。

ワンタッチで無線接続

 おサイフケータイでは決済の用途が中心だったが、NFC対応のスマートフォンでは使い道が増える。例えばNFC対応のスピーカーに触れると、Bluetooth方式による接続設定(ペアリング)が即座に終わる(図1)。「ヘッドホンで聴いていた曲を途中からスピーカーで聴いたり、曲を再生するスマートフォンを切り替えたりすることもタッチ操作で行える」(ソニー)。同様にワンタッチで接続が可能なヘッドホンや、NFCで常時接続するキーボードも発売された。

 NFC対応スマートフォンを対象とした情報配信などのサービスも街角に現れてきた。凸版印刷と大日本印刷が積極的で、NFC対応の電子タグを貼った「スマートポスター」や店頭のPOP広告から商品情報などを提供する(図2、図3)。「東山動植物園」(愛知県)や水族館の「海遊館」(大阪府)など、館内の目印にタッチすると動物や魚の詳しい情報を閲覧できるサービスを行う動きもある(図4)。

NFC対応の機器やサービスが続々登場

図1 ソニーのNFC対応スピーカー「SRS-BTM8」。NFC対応スマートフォンでタッチするだけで、Bluetoothの接続設定(ペアリング)が終わる
図1 ソニーのNFC対応スピーカー「SRS-BTM8」。NFC対応スマートフォンでタッチするだけで、Bluetoothの接続設定(ペアリング)が終わる
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図2 東京ディズニーリゾート内にある商業施設「イクスピアリ」で開催しているクリスマスイベント。NFCタグを内蔵したポスターにスマートフォンでタッチしてスタンプを集める
図2 東京ディズニーリゾート内にある商業施設「イクスピアリ」で開催しているクリスマスイベント。NFCタグを内蔵したポスターにスマートフォンでタッチしてスタンプを集める
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図3 大日本印刷が丸善本店で実施している、NFC電子タグの利用実験。電子書籍の販売サイトに誘導し、認知を広める狙いだ
図3 大日本印刷が丸善本店で実施している、NFC電子タグの利用実験。電子書籍の販売サイトに誘導し、認知を広める狙いだ
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図4 愛知県の東山動植物園ではNFC電子タグが貼られた箇所にスマートフォンを近づけると、展示されている動物や植物の詳細情報を閲覧できる
図4 愛知県の東山動植物園ではNFC電子タグが貼られた箇所にスマートフォンを近づけると、展示されている動物や植物の詳細情報を閲覧できる
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