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 年々、進化を遂げているパソコン。2012年のトピックは、最新OSである「Windows 8」の登場だった。スマートフォンやタブレットで主流のタッチ操作が大幅に取り入れられ、使い勝手の向上が図られた。今後は、Windowsストアアプリが増えるにつれ、パソコンにもタッチ操作が浸透するだろう。

CPUの消費電力が半減

 一方、2013年はハードウエアの基礎技術が大きく進化する。とりわけ、大きな転換点となりそうなのが、パソコンの性能を左右するCPUだ。

 米インテルは2013年に新型CPUとなる「Haswell」(ハスウェル:開発コード名)を投入する。Haswellは現行の主力CPUである「Core i」シリーズの後継モデル。アーキテクチャーを一新し、CPU内部の命令発行部分を6個から8個に増強する。同一動作周波数の現行モデルに比べ、性能が10%以上向上するという。

 2013年の後半になると、CPUとチップセットなどを一体化したSoC(system on a chip)版のHaswellが登場(図1)。消費電力の目安となるTDP(Thermal Design Power)は、現行モデルが最小でも17Wなのに対し、Haswellでは10W以下とほぼ半減する。SoC版はUltrabook向けとなる見込み。バッテリー駆動時間の向上や本体の薄型化が期待できる。

●新CPU「Haswell」はSoC版がある
図1 2013年に登場予定の「Haswell」(開発コード名)は、各種機能を1チップ化したSoC(system on a chip)版がある
図1 2013年に登場予定の「Haswell」(開発コード名)は、各種機能を1チップ化したSoC(system on a chip)版がある
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 液晶ディスプレイも高性能化を果たす。シャープは2012年12月に、3840×2160ドット表示、いわゆる“4K2K”解像度のパソコン向け32型液晶ディスプレイを発表した(図2)。

●ディスプレイの解像度が“4K2K”に
図2 シャープは、IGZO技術を採用した3840×2160ドット表示の32型液晶ディスプレイを発表した(右下)。IGZOは液晶ディスプレイの画素を構成する薄膜トランジスタを小型化する技術(上)
図2 シャープは、IGZO技術を採用した3840×2160ドット表示の32型液晶ディスプレイを発表した(右下)。IGZOは液晶ディスプレイの画素を構成する薄膜トランジスタを小型化する技術(上)
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 その特徴は、液晶の画素を構成する薄膜トランジスタの素材に、アモルファス酸化物(IGZO;イグゾー)を採用した点。IGZO技術を使ったトランジスタは応答速度が高く、画面の高精細化に向く。消費電力が小さいという利点もある。量産化が困難な技術であったが、シャープが他社に先駆けて実用化した。同社は、ノート向けに2560×1600ドットを表示する10型ディスプレイの生産も表明している。今後、コストダウンが進めば、IGZO技術の液晶ディスプレイは通常のノートパソコンにも広がっていくだろう。