PR

 米国の音楽ダウンロード販売額は2011年に前年比で17.3%増(米国レコード協会調べ)となり、順調に伸びている。一方、日本国内に目を向けると、音楽配信サービスは縮小傾向。ただ、その要因は「着うた」のような携帯電話向けサービスの落ち込みによるもので、パソコン向けは徐々に伸びつつある(図1)。

●音楽配信の売り上げは携帯電話向けが徐々に減少傾向
図1 日本レコード協会(RIAJ)の統計。2008年以降は携帯電話向けが減少している。ただ、パソコンなどを対象としたインターネットダウンロードは少しずつ伸びている
図1 日本レコード協会(RIAJ)の統計。2008年以降は携帯電話向けが減少している。ただ、パソコンなどを対象としたインターネットダウンロードは少しずつ伸びている
[画像のクリックで拡大表示]

 これまでは、iPodやiPhoneの普及によって潜在ユーザーが多いはずの米アップルのiTunes Storeで、購入できる日本の楽曲が少ないという問題があった。この点は解消の兆しが見えてきている。2012年11月、米アップルとソニーがライバル関係にあったため、取り扱いがなかったソニー・ミュージックエンタテインメントの邦楽楽曲がiTunes上で販売開始となり、大きな反響を呼んだ。

 今後は単に曲やアルバムを販売するだけではない新しい音楽サービスが広がりそうだ。注目は、無料または定額で聴き放題の音楽配信サービス。例えば、海外で人気の「Spotify(スポティファイ)」は、広告を表示しながら聴くのであれば、一定時間まで無料で曲をストリーミング再生できる。曲数は約2000万。聞いている曲をFacebook経由で友人に紹介できる機能もある。広告を消す、あるいは時間制限をなくしたい場合には有料プランに切り替える。

●市場拡大のカギは「無料/定額」「大量のコンテンツ」「ソーシャル連携」
[画像のクリックで拡大表示]

 日本国内でも定額サービスが徐々に浸透しつつある。KDDIは2011年6月に「LISMO unlimited」、ソニーは2012年7月に「Music Unlimited」を開始している(図2)。

図2 海外では「大量のコンテンツ」「無料/定額」「ソーシャル連携」という特徴を持つ「Spotify(スポティファイ)」などのサービスが登場し、音楽配信市場をリードしている。日本でも、同様の使い勝手を実現できる定額サービスが登場しつつある
図2 海外では「大量のコンテンツ」「無料/定額」「ソーシャル連携」という特徴を持つ「Spotify(スポティファイ)」などのサービスが登場し、音楽配信市場をリードしている。日本でも、同様の使い勝手を実現できる定額サービスが登場しつつある
[画像のクリックで拡大表示]