パシャパシャ撮ってアップロード! えっ、これだけ?
ものづくりが、普通の人々の間でブームの兆し。そんな動きを受け、3Dを簡単に扱える支援ツールが登場している。オートデスク社の「123D」シリーズは、その筆頭だ。
同社はもともと設計や3D画像作成などのプロ向けグラフィックスソフトで知られている会社だが、「123D」シリーズは一般ユーザー向けに、専門知識がなくても3D画像を作成できるように作られており、無料で利用できる。何よりこのシリーズは、基本的にクラウド上で動作するソフトウエアという点が新しい。
公開されているのは、「123Dデザイン」「同スカルプト」「同メーク」「同キャッチ」の4つ(図1)。この中でも特に手軽に使えるのが、「123Dキャッチ」(以下キャッチ)だ。
キャッチは、デジタルカメラに収めた二次元の画像をつなぎ合わせて、三次元データに仕立て上げてくれるソフト(図2)。3Dにしたい被写体を、前後上下左右さまざまな角度から撮影する。この画像をサーバーにアップすると、サーバー側のプログラムが表面の凹凸や色などを認識し、同じ箇所を結び付けて3次元モデルを作り上げる。被写体はオブジェでもいいし、人物、室内、風景でもいい。まるで魔法のようだが、さっき撮影したものがほんの数分後に3D化されてディスプレイに表示されるのは驚きだ。このデータを使って、さらに複雑な画像に加工することもできる。