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 米マイクロソフトは2013年6月14日、iPhone向けの「Office Mobile」を米国のApp Storeで無料公開した(関連記事)。iOS向けに初めて提供されたWord、Excel、PowerPointだけに、モバイル版とはいえ、注目度は高い。しかしながら、同社のクラウドサービス「Office 365」のユーザーでなければ利用できないこと、iPad向けには最適化されていないこと、そして日本では現時点で提供されていないこと(関連記事)――などに落胆している人は多いだろう。

 確かにマイクロソフトは、Webブラウザー上で使えるオンラインオフィス「Office Web Apps」を提供し、iPad/iPhoneでの閲覧に対応、iPad上では簡単な編集も可能にしている。そのほか、Office文書の閲覧・編集に対応したサードパーティ製のアプリは多く存在し、iPad/iPhone上でOffice文書を扱う手立ては少なからずある。だが、ファイルの再現性に問題があったり、利用できる編集機能が限られていたりと、必要な情報を失うことなく、完全な状態でOffice文書を閲覧・編集できるツールはほとんどない。

 そこで、Office Mobileとは別のソリューションを紹介しよう。米クラウドオンの「CloudOn」は、そんな“完璧”なOffice文書の閲覧と編集を可能にするアプリだ。驚くべきことに、iPad/iPhoneまたはAndroid端末上で、本物のMS Officeを動かしてしまう。といっても、端末にWordやExcelをインストールできるわけではない。CloudOnのサーバー上で動作するWordやExcel、PowerPointを、ネットワーク経由で操作して、ファイルを閲覧・編集できるようにするのだ。従って、ネットワークにつながった環境でなければ利用できないが、本物のWordやExcelがiPad上などで動くのは興味深い。

 CloudOnは現状、画面表記が英語のみだが、日本語のファイルも閲覧・編集できる。今のところは初期段階でフィードバックを集めている状況ということで、無料で公開しているという。試してみる価値はあるだろう。

「CloudOn」のWebサイト。サービス自体は2012年1月に開始しているが日本ではあまり知られていない。現在はバージョン4.1となっている
「CloudOn」のWebサイト。サービス自体は2012年1月に開始しているが日本ではあまり知られていない。現在はバージョン4.1となっている
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iPad miniでCloudOnを利用し、Word文書を開いたところ。画面上部のメニューやボタンがカスタマイズされているが、「SmartArt」の挿入ダイアログを開いてみると、Wordそのもの。似せて作った互換アプリにも見えるが、本物のWordだ
iPad miniでCloudOnを利用し、Word文書を開いたところ。画面上部のメニューやボタンがカスタマイズされているが、「SmartArt」の挿入ダイアログを開いてみると、Wordそのもの。似せて作った互換アプリにも見えるが、本物のWordだ
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