PR

 「LINEゲームのダウンロードが1億件」「スペインのユーザー数がヨーロッパ初の1000万人に到達」など、スマートフォン向けに文字での会話や無料通話の機能を提供するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「LINE」の勢いが止まらない。

 2011年6月のサービス開始以来、2年弱で登録ユーザー数が1億4000万人以上(2013年4月時点)に達しており、連携するゲームや電子書籍などのサービスも相次ぎ始まっている。運営会社のNHN Japanは、2013年4月に社名をサービス名と同じ「LINE」に変更。社業の中心に据え置く姿勢を鮮明にした。

 LINEは無料通話アプリとも呼ばれるが、基本は短いメッセージや「スタンプ」と呼ばれるイラスト画像で相手とコミュニケーションするSNSだ(図1)。スマートフォンに専用アプリをインストールして利用する。「友だち」とのメッセージ交換が中心であり、その延長として無料通話などの関連機能も使える。

●LINEアプリは「トーク」画面と無料通話が特徴
図1 Android向けLINEアプリの画面例。友だちごとにメッセージをやり取りする仕組みになっている。テキストのメッセージ以外にも、「スタンプ」と呼ばれるイラストや、無料で使える通話機能などでコミュニケーションできる
図1 Android向けLINEアプリの画面例。友だちごとにメッセージをやり取りする仕組みになっている。テキストのメッセージ以外にも、「スタンプ」と呼ばれるイラストや、無料で使える通話機能などでコミュニケーションできる
[画像のクリックで拡大表示]

 2013年3月に行われた調査によると、この年の新社会人が最もよく利用しているSNSとしてLINEは第2位の31.5%だった(図2左)。トップはTwitterで、第3位はFacebook。新社会人世代には、TwitterやFacebookに比肩する頻度でLINEが使われていることが分かる。

●若年層ではTwitterに次ぐ人気、利用者の年齢や職業は幅広い
図2 新社会人でのSNSとしての人気は、Twitterに次ぐ2位(左)。一方、利用者の年齢分布はまんべんなく広がっており、学生より会社員などの利用が多くなっている
図2 新社会人でのSNSとしての人気は、Twitterに次ぐ2位(左)。一方、利用者の年齢分布はまんべんなく広がっており、学生より会社員などの利用が多くなっている
[画像のクリックで拡大表示]

クチコミで利用拡大

 LINEの使用歴が1年というある男子大学生は、LINEを始めたきっかけについて、「大学に入学してから友人に誘われた。それまでも周囲で使っている知人はいたが、使ったことはなかった」と振り返る。つまりはクチコミだ。

 今や彼は、友人や家族など約250人をLINEの「友だち」として登録しているヘビーユーザーである。大学のクラスメートとの情報交換やサークルの連絡には、もっぱらLINEを使う。「LINEなしに大学生活は送れない」と言い切るほどだ。とはいえ、利用者の分布が10代や20代に集中しているわけではない。2013年1月に行われた別の調査によると、年代別にみたLINE利用者の属性は、30歳以上が過半数を占めた(図2中)。職業別では、会社員が42.2%と最も多く、学生は23.3%で第3位(図2右)。幅広いユーザー層に浸透している。

 LINEの執行役員である舛田淳氏は、「当初は若年層から使われ始めたが、今では社会人のビジネス利用も増えている」と説明する。若者がLINEを使っていれば、兄弟や両親ともLINEで連絡を取り合うようになる。そうして年齢層も広がっていったという分析だ。