PR

 電子書籍ならではのサービスがまた一つ始まった。アマゾンが手がけるKindleの読み放題サービス「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」がそれだ(図1)。

電子書籍の読み放題サービスが続々登場!
図1 アマゾンが提供するKindle Unlimited」では、『ハリー・ポッター』シリーズなど、これまでに評判になった書籍をはじめ、70万冊以上の電子書籍が月額9.99ドルで読み放題。片っ端から読みたい雑読派にはぴったりのサービスだ
図1 アマゾンが提供するKindle Unlimited」では、『ハリー・ポッター』シリーズなど、これまでに評判になった書籍をはじめ、70万冊以上の電子書籍が月額9.99ドルで読み放題。片っ端から読みたい雑読派にはぴったりのサービスだ
[画像のクリックで拡大表示]

 これは、月額9.99ドルで[注]、約70万冊の電子書籍を無制限に読めるサービス。何冊読もうが、月額固定の料金は変わらない。サービスを利用するには、「Kindle」アプリが使えればOK。主要なスマートフォンやタブレットで利用可能。今のところ米国限定だが、アマゾンによるとほかの地域にも広げていくという。

[注]価格はいずれも米ドル

 無制限に読んでいいと聞けば、本好きにはたまらないだろう。ただ、現在のところ最新刊のベストセラーは含まれておらず、大手出版社の書籍も取り扱いが限定的。雑読する向きにはいいが、特定の1冊を厳しく選びたい読書家にはまだ不十分な品ぞろえかもしれない。

 映画や音楽に目を向けると、コンテンツ配信は月額固定制のストリーミング・サービスに着実に移行しており、Kindleはその流れを電子書籍に持ち込んだものだ。すでに同様のサービスを提供するサイトはほかにもあり(オイスタースクリブド)、価格も同程度(図2)。これからは、タイトルの品ぞろえが人気の決め手になりそうだ。

図2 ほかにも同じコンセプトのサービスがある。こうしたサイトは、書籍の人気度や、ユーザーの読書傾向といったデータを出版社にフィードバックする一方、ユーザーの好みを分析して的確に次の本を推薦するといった機能にも力を入れている
図2 ほかにも同じコンセプトのサービスがある。こうしたサイトは、書籍の人気度や、ユーザーの読書傾向といったデータを出版社にフィードバックする一方、ユーザーの好みを分析して的確に次の本を推薦するといった機能にも力を入れている
[画像のクリックで拡大表示]

 実はアマゾンはすでに、Kindle端末を所有し、かつアマゾンのプライム会員であるユーザー限定で、返却日の指定なしに毎月1冊まで好きな電子書籍を借りられるというサービスを提供している。有料化する代わりに、ユーザーの限定、数量の制限を撤廃したのがKindleアンリミテッドというわけだ。

 書籍を「買う」ことにではなく、「自由に読める」ことに料金を支払うアンリミテッド。電子書籍の“いいところ”がまた一つ増えたといっていいだろう。