PR

 携帯電話のデータ通信速度が、来年にかけて大幅に高速化しそうだ。100Mbps台の後半から200Mbps台の前半という最大通信速度で、データ通信を利用できるようになる。この通信速度を実現するのは、携帯電話会社が導入を進めている「キャリアアグリゲーション(以下、CA)」という、データ通信を高速化する新技術である。

 端的にいうとCAは、「通信路を束ねて使うことで速くなる」という技術(図1)。ここでいう通信路とは、通信に使用する周波数のことだ。周波数の幅が広いほど、高速に通信できる。

●通信路を2つ束ねるから速くなる
図1 キャリアアグリゲーション(CA)の基本的な仕組み。 LTEの場合を示した。従来は1つだった通信路を、2つ束ねて使うので、速度が速くなると考えればよい。1つの通信路は、実際は通信に使う1つの周波数帯である
図1 キャリアアグリゲーション(CA)の基本的な仕組み。 LTEの場合を示した。従来は1つだった通信路を、2つ束ねて使うので、速度が速くなると考えればよい。1つの通信路は、実際は通信に使う1つの周波数帯である
[画像のクリックで拡大表示]

 現在の主要な通信規格であるLTEは、段階的に高速化してきたが、通信路は1本。ここにCAを導入すると、利用できる通信路が2本になり、そのぶんデータ通信が高速になる。ただし高速化が図られるのはダウンロードに使う下り方向の通信のみ。また利用には、CAに対応した新たな端末(スマートフォンやモバイルルーターなど)が別途必要になる。