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 昨年7月以降、連載を中断してしまい、大変申し訳ありませんでした。小惑星探査機「はやぶさ2」を主題とした書籍2冊を同時並行で執筆していたのです。「はやぶさ2の真実 どうなる日本の宇宙探査」(講談社現代新書)と、「小惑星探査機『はやぶさ2』の挑戦」(日経BP社)です。

 前者は、これまでの取材の蓄積に基づいて、日本の太陽系探査の歴史とこれからの展望をまとめた新書。後者ははやぶさ2関係者の生の声を集めたインタビュー集です。後者は主要な内容を日経テクノロジーオンラインの連載小惑星探査機はやぶさ2の挑戦で読むことができます(要無料登録)。

 というわけで、前回からの続きを再開する。日本政府が運用する偵察衛星「情報収集衛星(IGS:Information Gathering Satellite)」の解説だ。

 前回は、IGSがどんな経緯で開発、運用されていて、いくらほどの国家予算を使っていて、その実態はどんなものなのかという、概要について説明した。「では、そのIGSは本当に本当に日本国にとって日本国民にとって投資に見合うだけ役に立っているのか」というところで、「それは、偵察衛星の歴史の中に判断材料がある」と引っ張ったのだった。

 というわけで、今回は偵察衛星の歴史の話である。