スマートウォッチ
スマートウォッチとは、腕時計型のウエアラブル(身につけて使う)端末のこと。スマートフォンと連携して電話の着信通知など各種機能を実現する。米アップルの「アップルウォッチ」が発売されたことで注目を集めている。
「スマートウォッチ」は腕時計型の端末を指す用語で、その多くは時計の盤面に該当する部分にタッチパネルを搭載する。スマートフォン(スマホ)側のアプリと連携したり、スマホが提供する機能の一部を代替したりといった用途が一般的で、通話やメール、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの着信通知、地図やWebページの閲覧、音声によるアプリ利用、スマホの音楽プレイヤーのリモートコントロールといった機能を備える。スマホとはBluetooothで接続する。
スマートウォッチは、米アップルが提供するiOS対応の「Watch OS」、米グーグルが提供するAndroid対応の「Android Wear」のいずれかのOSを搭載したものが主流で、前者は「Apple Watch」、後者はソニーモバイルコミュニケーションズの「SmartWatch 3 SWR50」や台湾エイスーステック・コンピューターの「ZenWatch」など、数多くの機種が存在する。
現在のスマートウォッチの隆盛は、内蔵チップやタッチパネルの小型・高性能化、人の動きを捉える加速度/角速度センサーなどの発展が欠かせない。各種センサーによって歩数や脈拍、睡眠データなどの生体情報が取得できるようになり、前述のApple Watchを含め生体情報を取得するための活動量計の機能を融合したスマートウォッチも出ている。ソニーモバイルコミュニケーションズの「SmartBand Talk SWR30」は主には活動量計として使われるが、視認用のディスプレイを搭載しており、スマホの電話やメールの着信を確認できる機種もある。
ユニークな製品としてはフランス発、スイス製の「Withings Activite」がある。見た目はアナログの腕時計そのものだが、iPhoneなどと連動して歩数・走行などのデータを取得できる。