PR

米フェイスブックが2015年10月上旬に試験導入したボタンで、「Like(いいね!)」以外の感情を表現するためのもの。アイルランドとスペインで開始した。投稿内容への悲しみや共感をより直接的に表現できる。

 FacebookやLINE、TwitterといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の魅力は、投稿内容に対してさまざまな人から反応が得られることだ。

 こうした反応はコメントやメッセージなどの文章で返されるだけでなく、Facebookであれば「Like(いいね!)」ボタン、LINEであればスタンプを使って行われることも多い。

 Facebookの「いいね!」ボタンは、SNSで手軽に意思表示するための機能として、非常に重要な発明といえる。一方で「いいね!」ボタンの登場当初から、投稿内容によっては使いにくいという意見が多くあった。例えば、知人の訃報を知らせる投稿に哀悼の気持ちを示したいのに、「いいね!」ボタンではまるで「亡くなってせいせいした」と反応しているように見えてしまう、あるいは、不適切な内容の投稿に疑問や反対の意思表示をしたい場合に「いいね!」ボタンで反応すると、逆に投稿内容に賛同しているように見られる――といった具合だ。

[画像のクリックで拡大表示]

 今回Facebookに新たに試験導入された「リアクション」ボタンは、「Love(愛)」「Haha(笑い)」「Yay(喜び)」「Wow(驚き)」「Sad(悲しみ)」「Angry(怒り)」の6種類()。将来的には今回のテストで得られた成果を反映して、全ユーザーが利用できるようになる見込みという。

 リアクションボタン導入の狙いについて、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは「長年ユーザーから『Dislike(よくないね!)』ボタンを付けるよう要望をもらっていた。人生いつも良いときばかりではないし、『Like』が適切な意思表示じゃないことも多い。今回の機能に『Dislike』は含まれないものの、ユーモアから悲しみまで、自分の感情をより適切に表現できるようになった」と説明している。Facebookで試験導入されたリアクションボタンの一覧。Likeボタンを長押しすると、ほかのリアクションボタンが選べるようになる(出典:フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOの投稿より)