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相対参照と絶対参照の違い

 数式の組み立て、特に関数を用いた数式を書く際に必ず知っておくべきなのが相対参照と絶対参照の違いだ。

 参照とはセルに数値を入力するのではなく、セルアドレスを入力することを言う。この場合、Excelは参照するセルに入力してある値を数式に利用する。もちろん参照セルの値を書き換えると数式の結果も変わる。いちいち数式を書き換えなくてもいいから便利だ。

 「おい。そんなことExcelのいろはだぞ」

 分かってるって。念のための説明だ。一方、参照セルを持つ数式をコピーした際、コピー先に応じて参照セルのアドレスが変化した方が便利な場合がある。これを相対参照と呼ぶ。

 他方で、数式をコピーしても、特定のセルを参照したままの方が便利なこともある。これを絶対参照と呼ぶ。数式を自在に組み立てるには両者を上手に使い分けることが必須となる。

 「相対参照と絶対参照は、初心者がよくつまずくポイントではあるな」

 そうだな。長年Excelを使っている人でもこの違いが分かっていない人が結構いるようだ。この機会にぜひとも違いを理解して使い分けられるようになってもらいたい。

 そこでだ。今回は図10-1のような例を用意した。こちらは店舗3店の売上高を示したもので、6行目にはSUM関数を用いて各年の合計を算出した。さらに7行目には前年比を算出したい。例えば2011年のC7だと「=C6/B6」と入力する。表示形式(『第8回 実はとっても簡単、数値の表示形式を自在に操る』参照)は「パーセンテージ」を用い、「小数点以下の桁数」は「0」にした。

売上高の前年比を算出する
売上高の前年比を算出する
図10-1 前年比は本年の売り上げを前年の売り上げで除算して百分比率で表示する。2011年の場合、「=C6/B6」で「132%」になる
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