これまでみてきたように、Macは機種のバリエーションが限定されている。この点は性能にも大きく影響してくる。Macは全体的に性能がやや上位で、CPUはCore i5とi7しか選べない(図1)。
最廉価のMac miniでもCPUはCore i5で4GBのメモリーを搭載しており、価格は5万円台。このモデルは、ディスプレイが付いていないセパレートタイプのデスクトップだ。そもそもMacが割安なのかは別途言及するが、ノートなら10万円以下の製品は選べない。
Windowsは機種のバリエーションが多く、スタンダードノートならCPUにCore i3やPentiumを搭載したモデルが選べる。中には、3万円台の製品もある。また、タブレットはAtomを採用する製品が多く、こちらも割安だ。つまり、Windowsは、「多少遅くてもよいから安価なパソコンが欲しい」「性能は二の次で、小さくて軽いタブレットを使いたい」というニーズが満たせるのだ。