写真や動画のバックアップ先は、大容量の外付けハードディスク(HDD)、持ち歩くファイルはUSBメモリーに──。多くのパソコンユーザーの外部ストレージの使い方だ。
しかしパソコンにCD/DVDやブルーレイディスク(以下BD)を読み書きできる光学ドライブが搭載されているなら、こうした光ディスクも積極的に活用していこう。この特集では光ディスクの強みを最大限に引き出せる使い方を解説していく。
光ディスクの強みは、①データの長期保存、②家電との連携、③価格の安さの3つに集約できる(図1)。
特に長期保存はほかのメディアより圧倒的に有利。一般的にHDDの寿命は5年程度、USBメモリーは5年から10年といわれている。もちろんもっと長期間、問題なく使い続けられる例も多いが、突然のトラブルでデータが一瞬で消える恐れもある。長期間保存するためには、HDDやUSBメモリーは適さない。
一方で光ディスクに記録したデータは10年以上残せる。「加速試験という手法で、100年以上の寿命があると推定できる結果も出ている」(日立マクセル コンシューマ&ソリューション事業本部 桜井友一氏)。これは極端な例だが、光ディスクが長寿命であることは十分うかがい知れる。「子どもの結婚式まで残したい写真」「タイムマシンに入れる日記」など末永く残したいデータは光ディスクで残すとよい。
価格の安さも大きな利点。DVDは1枚25円程度から、BDは1枚70円程度から。他人へのデータの配布に使うメディアとしてもうってつけだ。