いよいよ夏モデルが出そろい始めているのだが、この時期は実に微妙だ。というのも、7月29日にWindows 10の登場が決まっている(図1)。最新モデルとして店頭に並んだ機種が、1カ月ほどで古いOSになってしまうという異例の事態なのだ。
夏モデルでWin 10を使う
Windows 10を搭載した新モデルは、恐らく秋もしくは冬モデルとして別途登場してくるのだろう。買うならそれを待つべきかと思いがちだが、そこはちょっと考えてほしい。基本的に新モデルはほとんどがWindows 10への無償アップデートが約束されている。あまり評判が良くなかったWindows 8だが、何度かのアップデートを重ねてWindows 8.1へと進化し、安定して使えるようになった。しばらくはこのままの状態で利用して、Windows 10の評価を見極め、周辺機器などの対応が済んでからアップデートするという手がある。
つまり、今の最新モデルなら、Windows 8.1とWindows 10の好きな方で利用できるわけだ。しかも、OSが古くなると店頭で値引きされる可能性も低くない。賢い買い物をしたいなら、最新モデルをよくチェックしておくのがポイントになる。
今シーズンのトレンドはあまり多くないが、性能は順当に向上している。また、「2in1」と呼ばれるタブレットとノートの両方に使えるモデルも増えている。上位機種は4K動画の編集もできる製品が目立ってきた(図2)。4K動画とは横4000ドット前後の高解像度の映像のことで、フルHDをはるかに超えるデータ容量になるため、性能が高いパソコンでなければ快適に扱えないのだ。
また、Windowsマシンでは1機種(「HP Pavilion x2 10-n000」)だが、最新のUSB Type-Cコネクターを搭載するモデルも登場した。充電端子を兼用できる新しい端子で、今後は標準的に普及しそうだ。パソコンの機種を問わずに、同じACアダプターを使える日も近いだろう。