日経ホームビルダー編集部は、日経アーキテクチュア、ケンプラッツの各編集部と合同で改正建築基準法の取材班を組み、6月20日の施行後に確認申請窓口で起きている問題を追いかけています。その第一弾の記事が、8月号の「改正建築基準法の『えっ!?』」です。
この見出しの通り、「窓口でそんなことが起きているの?」「まだ分からないことがそんなにあるの!」といった事象を取り上げています。たとえば、受け付け段階で申請の9割を門前払いにしている特定行政庁の例を伝えています。地域ごとの条例の規定まで完璧にクリアしていないと“アウト”にする可能性があるという確認検査機関もありました。木造3階建てのプラン形状や耐力壁量などの制約が事実上、大幅に厳しくなったという話題にも触れています。
改正建築基準法について、実務者がどう対応すればいいのかがはっきりするまで、日経ホームビルダーでは9月号以降も継続して記事を掲載していく予定です。ご期待ください。
そのほか、8月号の特集記事は「身近に潜む設備トラブル」です。最近、住宅設備機器にかかわる欠陥やトラブルの事例が続出しています。そうした事例を集めてみたところ、適切に設計や施工をしていれば防げた例、住まい手に使い方や維持管理方法をきちんと説明していれば防げた例が、予想外に多く見つかりました。記事では11の事故例を取り上げているほか、エコキュートやタンクレストイレなど人気の設備の“落とし穴”も探っています。
8月号の校了後に中越沖地震が起きました。日経ホームビルダーからは、安達副編集長以下3人が現地に乗り込み、取材を進めています。家づくりのプロのみなさんが日ごろ行っている設計や施工の方法が、耐震面で本当に大丈夫なのかどうか、建て主に自信をもって「大丈夫ですよ」と言っていいのかどうか--。テレビや新聞の報道だけでは分からなかった、プロの判断材料となる情報を、まずは8月22日発行の9月号でお届けする予定です。もう少しお待ちください。