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 あけましておめでとうございます。

 年の始めですので、建築をつくることの喜びに満ちあふれる内容、力のみなぎる内容で始めたい。そんな願いもあって、最新号(2007年1月8日号)では、歳月を費やし、独自の道を切り開いた4人の建築家の半生にスポットを当てる特集を組みました。

 建築にかかわる皆がみな、成功の道を歩めるわけでありませんし、そもそも何をもって成功とするか、何から仕事の満足を得るか、何から人生の満足を得るかは、人それぞれです。しかし、なにがしかの前進を遂げたい。次の仕事は少しでも、よりよいものに高めたい。そんな思いの支えになるような内容にできればと考えて、企画したものです。

 登場いただいた4人に共通するのは、直接的あるいは間接的に得難い“出会い”を経験している、ということ。そこでの“気づき”が、重要な選択を左右している、といった観があります。

 それが才能なのか、運なのかはわかりません。自分を向上させてくれる人(や事象)に巡り合うということは、必ずしも簡単には起こらないのかもしれません。それを、いくらかでも疑似体験させてくれ、“気づき”を共有させてくれる効用が、今回のような人物伝にはあると考えています。

 仕事の特質上、才能の開花が、いつ訪れるかもまた、人それぞれです。特集では併せて、“遅咲き建築家”の素描を、批評家・歴史家の五十嵐太郎さんにまとめていただきました。

 “建築人生”といっても、組織勤めの方にはやや距離感を感じさせるところがあるかもしれません。ただ、社会が求めている役割を、これからまた違う形で果たす機会があるかもしれません。今年は、そうした視点からシニア世代の動向なども探ってみたいと考えています。

 次号では、「2007年問題」を扱う予定です。今年もよろしくお願い申し上げます。