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 3月は、昨年からご案内のとおり、都合3冊をお届けする月です。間に入る1冊──07年3月19日号(特別増刊号)は、「アーキファイル」と名付け、年鑑的な性格を持たせたものとして編集しています。

 昨年版は、前年に掲載した全建築の「建物用途別ファイル」と、特選の「ディテール(建築編・住宅編)」で構成し、“物”で攻めましたが、今年は“人”をクローズアップしています。その「注目の10人」では、「大組織で名乗り」「商空間に新風」「受賞を糧に飛躍」「気を吐く二世」「アートで切り込む」といった観点の下に2人ずつ選び、実際に手がけているプロジェクトと合わせてレポートしました。

 もう一つの柱の「2006年の記録」については、昨年の内容を下地に、大幅な増強を図りました。

 特に「本誌が追った1年」では、10項目に分けた動向整理と関連記事一覧を併載し、検索性を高めることに努めました。読み飛ばした記事、読み逃した記事などに遡ったり、調べものに使ったりなどにご活用いただければと考えています。ここには、その分野を担当してきた記者の簡単な自己紹介なども付けました。これは、取材によってご登場いただく方はもちろん、取材する側も含め、より「顔(個性)の見える」誌面を指向したいと考えていることの一環にあるものです。

 また「本誌の“気になった”記事」では、日経アーキテクチュアをお読みいただいている(かつ昨年中に誌面にご登場いただいている)建築界の4人の方に、昨年の誌面のレビューをお願いしました。ストレートに苦言もいただいていますが、それらを受け止め、これからの誌面づくりに生かしていきたいと考えています。

 この「アーキファイル」の狙いにはまず、日経アーキテクチュアを活用するためのナビゲーションブックのような機能を持たせることがあります。今回の増強も、読者の方々の声を参考に行った個所があります。「こうなればより“便利”になる」といったご意見・ご要望がありましたら、ぜひお寄せいただけますと幸いです。