編集長が語る日経コンストラクションの見どころ
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前例なきシールドトンネル技術が首都高速品川線で競演
東京の大都会の地下で、世界でも前例のないシールドトンネル工事が進んでいます。首都高速中央環状品川線の建設工事です。日経コンストラクション6月13日号の特別リポート「世界屈指のシールド」では、佳境を迎えつつあるシールドトンネル工事の技術の粋を余すところなく伝えています。
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懸命の応急復旧、動き出す復興
日経コンストラクションはこれまで、東日本大震災の被害の実態や被災メカニズムなどの速報に力を入れてきましたが、これからは復旧や復興の動きも追跡していきます。その第一弾が5月23日号の特集「被災地再建の道筋」です。
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被災メカニズムの解明で見えてきた新たな課題
東日本大震災の発生からほぼ2カ月がたち、被災メカニズムの解明が進んでいます。日経コンストラクションでは、震災発生直後から継続的に被災地取材を実施しています。被災状況を調査した専門家の分析も拾い続けています。現段階ではまだ、現地調査による推測の域を出ないものもありますが、それらを含めてこれまでに明らか…
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ソフト対策を強化しなければ安全・安心は担えない
東日本大震災はハード対策による防災の限界を改めて我々に突き付けました。情報やサポートが行き届かずに大津波から逃げ遅れたり、大津波から一命を取り留めながら救援が遅れて窮地に陥ったり、避難先で十分な支援を受けられずに被災者が衰弱したり……。大地震や大津波に対してハード対策は一定の役割を果たしたことが明ら…
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専門家の分析と独自の被災地図で震災の全貌を明らかに
東日本大震災が発生してから、ほぼ1カ月がたちました。阪神大震災をはるかに上回る規模の災害ゆえ、当初は見えにくかった震災の全貌が徐々に明らかになってきています。日経コンストラクション4月11日号の特集は「見えてきた被害の全貌」と題し、被災地を実際に見た専門家の被害分析を速報するとともに、地域別の被害の…
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未曽有の災害を前に土木は何をすべきか
日経コンストラクションは東日本大震災の発生直後、日経アーキテクチュアや日経ホームビルダーとともに共同取材班を組織し、被害の実態をつかむために被災地に急行しました。津波で壊滅した沿岸の都市をはじめ、液状化や斜面崩壊、堤防や道路の陥没、落橋などの被害を現地で取材し、第一報として3月28日号に26ページを…
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荒れた国道が問いかけるもの
2010年度は、国道の異変が各地から伝わってきた年でした。沖縄県内では、12月までの国道の除草に関する苦情が前年同時期の4.8倍に増加。国土交通省東京国道事務所には、道路の清掃に関する苦情が前年の約5倍も寄せられたそうです。
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失敗はベテランに多い
表題は、東京大学大学院の中尾政之教授の指摘です。氏の専門は機械工学ですが、2010年12月に刊行した「続・失敗百選」(森北出版)では、製造業や建設業など広範囲に失敗事例を集めて分析しています。中尾教授は言います。「発生したミスのデータを調べてみると、派遣やパートなどの非正規社員よりベテラン職員や正社…
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建設産業が再生可能エネルギービジネスをつかむには
太陽光や風力、水力などの再生可能エネルギービジネスによって、事業拡大を図ろうとする企業の動きが活発化しています。経済産業省の資料によると、世界の再生可能エネルギー市場は2010年の7.9兆円から2020年には27.4兆円へと拡大する見込み。この巨大な成長市場を狙って、商社や重電、プラント建設、IT(…
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土木で役立つ資格はどれだ?
土木市場が縮小しているにもかかわらず、土木技術者に関わる資格は新しいものが次々と生まれ、資格取得の選択肢は広がっています。ここ5年でも、コンクリート構造診断士(プレストレストコンクリート技術協会が2007年度に創設)や土木設計技士(建設産業共同教育訓練協議会が09年度に創設)などが誕生しました。環境…
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反転攻勢ののろしを上げる年に
2010年は「コンクリートから人へ」という民主党のキャッチフレーズと相まって、公共事業の削減が強く意識された年でした。いつやむか分からない嵐を前に打ちひしがれ、途方に暮れていた方も多かったのではないかと思います。しかし、縮こまって我慢しているだけでは元気がなくなります。そろそろ態勢を立て直し、反転に…
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不透明な時代だからこそ自分で考えてキャリアアップ
日経コンストラクションにおける2010年の流行語の一つは、「成長戦略」でした。2010年5月に国土交通省成長戦略が定められ、6月には政府が新成長戦略を閣議決定しました。国や産業の立て直しに向けたビジョンが示されたわけです。でも、成長戦略が必要なのは国や産業だけではありません。停滞感漂う不透明な時代だ…
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インフラを大胆に造り変える技術が必要になる
社会資本のストックを有効に活用するには、予防保全によって土木構造物の寿命を延ばすことが不可欠ですが、それだけでは不十分です。社会のニーズの変化に対応して、場合によっては土木構造物を大胆に造り変える技術が必要になります。日経コンストラクション12月10日号の特集は「ストック時代の大改造技術」と題して、…
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戦い方が変わる総合評価
総合評価落札方式の入札の戦い方が変わってきました。技術と価格の両面を競うのが総合評価ですが、その両面とも差が付きにくくなってきたのです。日経コンストラクション11月26日号の特集は、「総合評価で競り勝つ攻め口」と題して、差が付きにくい時代の戦い方を探りました。
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民間活用が進む、実務が変わる
日経コンストラクションは11月12日号で「『民間任せ』のススメ」と題する特集を組みました。民間の仕事の広がりをにらんだ民間各社の動きを追うのはもちろん、先行する民間活用プロジェクトで土木の仕事がどのように変わったかを明らかにしています。PPP関連では、土木分野の大型PFI事業として国内初の事例である…
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公共事業の工事・業務成績を「あと5点」高める定石
公共事業の受注者の仕事は、「成績評定点」という形で発注者から点数が付けられます。国土交通省の2009年度の平均点(港湾空港事業を除き、内閣府沖縄総合事務局を含む)は、土木工事が75.7点、土木系業務が74.8点。同様に、都道府県と政令市における09年度の土木系工事・業務成績の平均点を、日経コンストラ…
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生物多様性のチャンスとリスク
「生物多様性」という言葉が、マスメディアで頻繁に登場するようになってきました。10月18日から名古屋で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を見据えた報道です。生物多様性の重要性が叫ばれていますが、土木事業にどのように関係してくるのでしょうか。土木技術者はどのような姿勢で臨めばいい…
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「何もかも技術伝承」なんて無理
日経コンストラクションの人気コラム「ねっとわーく」(読者投稿欄)には、技術の伝承がうまくいっていないことを憂える声がたびたび寄せられます。技術伝承の重要性が叫ばれて久しいですが、思うようにはかどらず、そうこうしているうちに団塊の世代の大ベテランが次々と退職して、さらに厳しい状況に直面しています。
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公共事業削減にへこたれず、伸びる市場で元気回復
国内の公共事業の減少が見込まれるなかで、どのようにして業容を拡大または維持していくのかーー。日経コンストラクションが主要な建設会社に尋ねたところ、有効回答134社のうち約6割の会社が「国内官公庁土木工事のシェアを高める」という方針を最も重視すると回答しました。主要な建設コンサルタント会社に対する同様…
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維持・補修の面白みの見つけ方
維持・補修の仕事は、どっぷりつかってみないとその面白みが見えてこないのかもしれない。新設の仕事の片手間でやっている限りは、維持・補修のやりがいが感じられないようだーー。日経コンストラクション8月27日号で「補修で笑う」という特集を企画してみての、率直な感想です。