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 「早く」「速く」などと言われると,時間に追われて仕事をしている日常がイメージされて,どうしてもネガティブな印象を抱きがちかもしれません。早く書類を出せとか,短期間で提案をまとめろとか,多くの無理難題がスピードを求めていることは紛れもない事実です。でも,見方を変えてちょっと前向きにスピードアップに取り組めば,様々なメリットを手に入れる可能性が広がります。日経コンストラクション2007年2月9日号の特集「土木を変えるスピード感」では,スピードアップに価値を見いだして土木の仕事を変えようとする取り組みに焦点を当てました。

 その一例が,国土交通省北海道開発局が2006年度からモデル現場で導入し始めた「ワンデーレスポンス」。その名の通り,発注者の監督員が受注者の建設会社からの問い合わせに24時間以内で答えるという取り組みです。すぐに回答できないときは,いつまでに回答できるかを24時間以内で伝えることになっています。これによって,施工者は無駄な待ち時間がなくなり,工程を管理しやすくなりました。発注者側では早く回答するために職場内での情報交換が活発になり,受注者側では発注者が回答しやすいように説明したり資料をそろえたりといった意識改革も進みました。

 まさに頭と時間は使いようです。総合評価落札方式の入札の拡大によって,工期短縮の提案を競う場面もこれからますます増えるでしょう。発想の転換が求められています。

 日経コンストラクション2007年2月9日号ではこのほか,「技術士第二次試験の攻略法」と題するトピックス記事で,2007年度から大幅に変わる技術士第二次試験の受験対策をまとめました。また,「低入札で余った予算はどうなる?」という素朴な疑問から取材を始めたトピックス記事を掲載しています。余っているように見えて実際にはそれほど余っていないという意外な事実や,それでも前倒し発注などに追われて対応に苦慮する現場の実態などが明らかになりました。

 俯瞰すると変化が小さいように見える土木界ですが,地に足をつけて耳をすませば地殻変動の振動音が聴こえてきます。日経コンストラクションは地殻変動をキャッチするセンサーとなって,その局面局面をスピーディーにわかりやすく伝える専門誌でありたいと考えています。