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 ミスを生みやすい組織とはどんな組織なのか。日経コンストラクション2007年2月23日号の特集は「ミスを生む組織」と題して,その実態解明に挑みました。

 「現場任せ」や「個人依存」の体質が強く,チェック機能が働かない。チェックシステムの不備でミスがすり抜ける……。そうした組織ではミスが発生しやすいことが改めて浮き彫りになりました。特集記事では最後に「ミスの生みやすさ度」診断のチェックリストを付けています。

 特集記事の担当者は,「自分の組織をチェックしてみたところ,17個もチェックが付いてしまった……」と同号の「編集メモ」で述べています。チェックリストのチェック項目は全部で40個です。チェックの数が多いほどミスが起きやすいとしているので,「17」という数字は捨ておけません。いくらなんでもそのまま誌面に載るのはまずいと思い,当初は「改善しなければ」といった一文を付け加えてはどうかと本人に言いました。

 いや,待てよ。「ミスを責める傾向が強く,ミスを犯しても報告しにくい」という組織もミスを生みやすいと特集記事で指摘したではないか。くさいものにふたをするように表面を取り繕う方がよほどまずいのではないか。そう思った私はすぐさま前言を撤回し,自分でもチェックリストでチェックしてみました。チェックの数は10個でした。

 担当者とは7個の差がありました。この差はなんなのだろうと考えるうちに,まずは問題意識を共有するところから始めなければと思い立ちました。そして,次の編集会議で編集部員全員にチェックしてもらい,認識の違いを明らかにすることにしました。チェックリストはこのように活用することもできます。組織内のコミュニケーションツールとして使ってみてはいかがでしょうか。

 日経コンストラクション2月23日号ではこのほか,「民間営業力の磨き方」と題するトピックス記事も掲載しています。公共事業が縮小するなかで,土木主体の中小の建設会社や建設コンサルタント会社が民間市場に進出する方法を探りました。

 「ニュースの焦点」欄では,1月30日に奈良県で起きた法面崩落災害について現場を視察した専門家の見方を速報しています。また,国土交通省などが低入札対策として採用し始めた特別重点調査によって,この調査の対象になった応札者がことごとく“排除”されている実態を明らかにし,考察を加えています。今号も,日経コンストラクションをどうぞよろしくお願いします。