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 日経コンストラクション10月28日号は157人の「わが社のエース」を一挙掲載 

 土木ではトンネルや橋といった工種だけでなく,安全や仮設,補修,コンクリート,調査など様々な分野で多くの「専門家」や「プロ」がいます。日経コンストラクション10月28日号の特集「頼られる土木技術者の条件」では,そのプロからも頼りにされる「プロ中のプロ」と称される人たちを取り上げました。

 応用地質の上野将司さん(58歳)もその一人です。「上野さんが歩測によって描いたルートマップは最新のレーザー測量の結果とほぼ一致する」と,優れた現地調査の技術が社外から高く評価されています。さらに被災地や事故の現場を調査しながら,同時に経済的で効果的な対策工法や防止工法まで考え出すといいます。

 現場を歩いていれば「聞こうと思わなくても機械の音の違いから異状に気づく」と語るのは,前田建設工業の村越克己さん(44歳)。村越さんはシールド工事の機電担当ながら,現場全体を見通す視野の広さが周囲の厚い信頼を集めています。

 ほかにも社外から信頼され,「プロ中のプロ」と評価される人たちの仕事ぶりに共通するのは技術力と経験だけではなく,「現場」への徹底したこだわりを持ち続けていることです。

 併せて特集では,主要な建設会社や建設コンサルタント会社にアンケート調査し,各社が推薦する合計157人の「わが社のエース」を掲載しています。

 例えば建設会社の中で最年少は,1972年生まれの東急建設の前田欣昌さん。前田さんの得意分野はコンクリート構造物の補修・補強で,推薦理由は「従来の工法や材料にとらわれず,新しい材料やアイデアを活用して合理的な設計・施工方法を実現しようとする姿勢」。

 建設コンサルタントの最年少は日本建設コンサルタントの大川原雄一郎さん。77年生まれとまだ20歳代ですが,「発注者と連携した業務遂行能力にたけている」と評されています。

 建設会社も含めた最年長は1944年生まれのジェイアール西日本コンサルタンツの北後征雄さんで,得意な分野は先の前田さんと同様,コンクリート構造物の設計や維持管理。時代を感じさせる結果となりました。

 ほかにも多数の「エース」の実績や得意分野などを見ると,建設会社も建設コンサルタント会社も1人で複数の分野を担当している人が多く,新しい業務領域を開拓した功績が評価されている技術者も少なくありません。

 さらに,「顧客満足度が高い」,「発注者からの信頼が厚い」といった社外の評価を重視している点も職種を問わず,目につく推薦理由でした。

 土木では「個」が出すぎることを「よし」としない風潮が根強いのも事実ですが,国などの発注機関が技術者個人の能力や資質を重視する傾向はますます強まっています。

 最近では「公共工事の品質確保の促進に関する法律(品質確保法)」の施行に伴って発注者支援の担い手となる「第三者」に関心が高まり,さらに従来の官と民による「2者構造」に新たな技術者集団を加えた「3者構造」を導入すべきとの声も聞かれます。

 日経コンストラクションのかつての連載「技術者たちの未来像」によれば,これら「第三者」の役割として,「高度な技術力と倫理観で様々な条件を的確に判断し,発注者や受注者に提言する」とあります。組織から独立した人格でマネジメントすることが求められ,技術者個人の力量が様々な段階で問われることになりそうです。

 維持管理の比重が増すにつれ,維持・補修の高度な専門知識を持った技術者が個人で業務を受託したり,個々の技術者が事業や工事ごとに集まって対応するなど,これまでとは異なる仕事の進め方や働き方が生まれる可能性もあります。

 先述のプロの仕事ぶりや「エース」の推薦理由をはじめ,日経コンストラクションの過去の記事も改めてお読みいただき,土木技術者のこれからのあり方を考える際のヒントにしていただければと考えています。