プログラム・マネジメント。大規模開発だけでなく、景観に配慮したまちづくりや、中心市街地活性化に向けた再開発事業で、この言葉が注目されています。この連載では12回にわたり、プログラム・マネジメントとは何か、その全貌を明らかにして、プログラム・マネジメントを支援するシステムを提案・紹介します。
●プログラム・マネジメント研究会=田辺繁彦・山田哲弥・貞清一浩・戸川契・後藤幸一郎・梅田靖・寺尾俊彦・須長尚久・吉岡真治・近藤伸亮・岡澤岳
プログラム・マネジメント。大規模開発だけでなく、景観に配慮したまちづくりや、中心市街地活性化に向けた再開発事業で、この言葉が注目されています。この連載では12回にわたり、プログラム・マネジメントとは何か、その全貌を明らかにして、プログラム・マネジメントを支援するシステムを提案・紹介します。
●プログラム・マネジメント研究会=田辺繁彦・山田哲弥・貞清一浩・戸川契・後藤幸一郎・梅田靖・寺尾俊彦・須長尚久・吉岡真治・近藤伸亮・岡澤岳
これまで12回にわたり、プログラム・マネジメントについて話をしてきた。最終回では、いろいろな可能性を秘めたプログラム・マネジメントの将来について考えてみたい。
前回に引き続き、実装したプログラム・マネジメント支援システム(PMSS)のプロトタイプ3チャートの使用例を紹介したい。今回紹介する事例は、市街地再開発事業のモデルケース。複雑な都市開発のプロセスでのPMSSの有効性を理解していただけると思う。少し長くなるが、お付き合い下さい。
今回は開発したプログラム・マネジメント支援システムの活用事例として、海外での工場建設における計画立案から稼働に至るまでの実施例を紹介する。
PMSSの最後に紹介するのはBVチャート。これまでに紹介したTR、GP、SHの3チャートでは、当該プログラムにおける事業そのものが見えない。どのようなソリューションが最も価値が高いか、成功に近いかを考えるには、ソリューション案が見えている必要がある。それを扱うのがBVチャートだ。つまり、BVチャー…
プログラム・マネジメントにおいて、プログラム全体を俯瞰的に分析するためには、プログラムに関係するステークホルダー(利害関係者)について理解することは不可欠である。SH チャートは、このステークホルダーのリストおよびその関係を明確に表現するチャートである。
プログラム・マネジメントにおいて、その策定したプログラム(プロジェクトの集合体)の業務プロセス(作業タスクのフロー)を記述し、目に見える形、いわゆる、一般に言われる作業工程表やソフトウエアにおけるフローチャートに相当するのがGP(General Process)チャートである。
プログラム・マネジメントにおいて、プログラム実施の各時点での外部環境における様々な主体と考慮されるべきリスクを表現するものが、TR(Trend & Relation)チャートである。
今回は、プログラム・マネジメント支援システムの開発について紹介する。支援システムの概要説明だけでなく、開発過程を概説することで、プログラム・マネジメント支援システムの内容をより理解していただけると思う。
プロジェクト・マネジメントについては、すでに確立した手法が存在する。また、そのための支援ツールも多数存在する(MS-Projectなど)。しかし、これまで述べてきたプログラム・マネジメントについては、その特徴的な部分に対応する確立した手法は、我々が調査した範囲では存在が確認できなかった。特徴的な部…
今回は、プログラム・マネジメントについて、マネジメント手法の体系化・標準化の動向、またソフトウェア製品の動向について概観してみる。
海外工場進出、鉄道や空港・高速道路などのインフラ構築、都市再開発、新しい分野での製品開発など大小さまざまな「プロジェクト」が日々実施されている。しかし、プロジェクト・マネジメントの限界も明らかになりつつある。例えば、重要な要素を見落としたり、社会状況や価値観の変化などに柔軟に対応できなかったりした…
プログラム・マネジメントとは?
プログラム・マネジメントとは、マネジメント・コンサルティングの一種だ。ボストンの「ビッグ・ディッグ」でベクテルとパーソンズ・ブリンカーホフJVが、あるいはロンドンのヒースロー空港の「ターミナル5」でECハリスが受注したのが、その一例である。プログラム・マネジメントは、従来のプロジェクト・マネジメ…