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 ここ数年、欧州の交通機関に飛躍的変革をもたらした最たるものの一例として、中小航空会社の参入による航空網の充実と低価格化があげられる。我々のような個人客にとっても利便性は極めて高くなった。

 今回はハノーバーからICE(インターシティーエクスプレス)でフランクフルトへ。そこからスペイン・バルセロナに飛び、「Marta Herford」(連載の第2回を参照)の印象が覚めやらぬうちに、フランク・ゲーリーの最新作で2006年10月にオープンした「ホテルMarques De Riscal」を目指すことにした。

 空路でビルバオに入り、レンタカーで目的地まで行くか、列車でログローニョまで行くか迷った末、後者を選ぶことにした。正午ごろバルセロナのサンツ駅を出発してログローニョ駅に到着したときは、すでに暗くなっていた。駅近くにホテルをとり、翌日、駅構内にあるレンタカー会社に飛び入りで車を借りてさあ出発。

ホテルのエントランス外観
ホテルのエントランス外観

 N232号を西に20分ほど進み、セニセーロで本線を下りる。狭い地方道に沿って連なる小高い山を迂回(うかい)していくと、やがて右前方にワイナリーの屋根を発見。「やった!」という独り言が口を突く。一人旅で味わう喜びの一瞬である。

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