コラム/インタビュー(商空間デザイン)
目次
-
新・東京ホットエリア、デザイン激戦区を歩いて楽しむ
海外ブランドのビルが続々とオープンし、高級路線を突き進む銀座。「おしゃれな街」へと進化し続ける有楽町。そして、駅全体が「街」として生まれ変わろうとしている八重洲口。隣接するこの三つの街は、互いに競争し、かつ補完しあいながら、熱きエリアとして注目を集める。この「ホットエリア」を、話題の商業施設と店舗…
-
デザインに「ノイズ」を入れていく、カフェ代表 森井良幸氏
ほかのデザイナーにまねができないものをつくらないといけないと思います。料理に例えて言えば、一口食べてすぐに「この料理はまねができるな」と分解できるような料理と、「これはどうやってつくっているのかな」とまねができない料理があります。後者のデザインを常につくるという責任感が一番大事だと思います。
-
「残っていくデザイン」を目指す、A.N.D. クリエイティブディレクター 小坂竜氏
日本の商業空間のデザインは、この10年間くらいかけてレベルが上がってきたと思います。それ故に今、海外から日本のデザインが注目され、日本のインテリアデザイナーが海外へ進出して活躍しています。こういう状況のなかで、僕が気にしているのは、似ているデザインが目立ち始めていることです。
-
下手な語り口でいいから自分の感動を伝える、スーパーポテト代表 杉本貴志氏
次の時代のキーワードは、「コミュニケーション」「自然感」「クリエーション」の三つだと考えています。まず、コミュニケーションについてです。昔は、多くの人が商品を購入することで、その社会、あるいは世界とコミュニケーションが図れると思っていました。それはたぶん20世紀の後半まで続いたのではないでしょうか…
-
本当に好かれる施設をつくっている? 、商業開発プロデューサー 入川秀人氏
10年ほど、商業開発のプロデュースに携わっているなかで、痛切に感じるのは、これまで、デベロッパーが街の特性をきちんと調べて商業施設をつくってこなかったのではないかという疑問だ。
-
急発展都市「ドバイ」の商業施設事情、dxb・lab 丸山剛史氏
中東のハブ都市として、想像を絶する発展をし続けるUAE(アラブ首長国連邦)ドバイ。日本においても知名度の増してきたこの都市の典型的な商空間、それはメガショッピングモールである。これらのモールは、カルティエ、ルイ・ヴィトンなどのおなじみの高級ブランドのほか、カルフール、スピニーズなどの大手スーパーマ…
-
商空間から新しい建築の姿を見いだす、建築家 中村拓志氏
インターネットを利用して、あらゆるものが家に居ながら手に入る時代。店は、単に商品を買う場所から、そこに居る時間を楽しむアミューズメント的な場所に変わってきている。実際に店に行くと、予期せぬものを買ったり、ふと目にしたものから新しい知識を得たりする。そんな偶発的な瞬間を生み出したり、その場所だけの体…
-
客の感性と共鳴する空間をつくる、ジェイ アイ エヌ社長 田中仁氏
私は、店舗はただ単に「商品を販売する」だけの場ではないと考えている。従来の店舗は、こちらが売りたい商品を効果的に陳列し、スタッフが働きやすい動線をつくり、多店舗展開を考えた場合では、コスト重視の画一的な設計を行う、というように経営側の“都合”によってデザインされることが圧倒的に多かった。
-
「2カ月目で黒字」店のつくり方――松村厚久氏
店舗経営者に聞く
料理がおいしければ、その店は最終的には繁盛する。しかし、「おいしさ」が評判となってお客が大勢訪れるようになるまでに時間を費やし、黒字になるまでに1年もかかることがある。個人経営ならそれでよいのかもしれないが、企業活動をしている私たちはそんなに待てない。
-
デザインの面白さ、クライアントによって「違う自分」を引き出す――片山正通氏
設計者に聞く
空間をデザインするときはいつも、「距離感」や「違和感」を考える。その感覚は例えば、映画で緊張感のあるシーンの直後に穏やかなシーンを見ると、ことさらホッとする、あの感じに似ている。つまり、要素を対比させることでそれぞれに目が向き、それが距離感や違和感になる、ということだ。そのような効果が空間にもある…