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 スイスの冬のリゾート地、アローザからオーストリアへの移動は鉄道が便利だ。いったんクールまで戻り、ブックスという国境の町でチューリッヒから来る列車に乗り換え、約3時間でインスブルックに到着する。地図で見ると大した距離に見えないが、結構な時間を要し、途中アルプスの山々を望みながらチロルの谷間を進む車窓からの景観は見事だ。

 インスブルックでは、これまで2回の冬季オリンピックが開催された。毎年恒例のジャンプ週間で使用されるクラシックなジャンプ台はよく知られるところ。市の北側にそびえるノルトケット連峰への登山口に当たるケーブル鉄道が老朽化に伴い、2年前に新線建設工事が始まった。約80億円を投資した新線は2007年12月に開通。ザハ・ハディド設計の4つの駅舎はかなり見ごたえのある出来映えだ。

氷の彫刻のように見える始発駅のコングレス駅
氷の彫刻のように見える始発駅のコングレス駅

ケーブルカーは地下から出発する
ケーブルカーは地下から出発する

 新線は、市の北側を流れるイン川沿いにある会議場近くのコングレス駅から標高800mのフンガーブルク駅を結ぶ全1.8kmの路線だ。高低差300mを最高時速13kmで登り、イン川を渡ると、かなり急勾配の斜面に入る。

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