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 今朝、テレビを付けたら、台風13号の影響で九州の一部では明朝までに250mmを超える降雨が見込まれるという予報が流れてきました。地盤災害や浸水などの事故が心配だと思いながら画面をながめていると、気象予報士の話を受けたキャスターが、「ゲリラ豪雨に台風、今年はまさに水難ですね」とコメントをしていました。

 流行語大賞の候補にもなりそうな「ゲリラ豪雨」。こういった環境の変化が家づくりにも影響を及ぼしつつあるようです。これまでに300棟以上、住宅などの雨漏り補修を手がけてきたカメイアクア総合の亀井秀一さんは、「ここへきて、雨漏りのリスクが高まっている」と言います。その理由として同氏が挙げるのは、(1)ゲリラ豪雨などに代表される気象・気候の変化、(2)デザインを重視した住宅の増加、そして(3)コストダウンの強い要請による施工への影響――です。

 気象や気候の変化に加え、厳しくなる顧客からの要望が住宅の「雨漏り対応」を難しくしています。厳しい現状にいかに対応するか。日経ホームビルダーの10月号では、四つのタイプの「雨漏りした家」を題材に、実際に雨漏りしてしまったディテールを写真で追いながら、雨漏りの見つけ方、直し方、防ぎ方のポイントを図解しました。さらに雨漏りしてしまった場合の「四つの心得」についても解説しています。

 なるほどと思ったのは、「もし雨漏りを起こしてしまったら、顧客の心のケアも忘れるべからず」という言葉です。亀井さんは「顧客の心のダメージケアを意識することも重要。心の傷まで修復できて初めて、雨漏りを止めたことになる」と強調します。つくり手側とすれば、そもそも原因を特定することすら難しい雨漏りをきちんと元通りにすれば合格点と考えがちですが、それでは甘いようです。顧客の心をつかむことが何より重要になっている昨今、強く意識したほうがよいことだと思いました。

 今号のリポートでは、いまだ判断基準が不明瞭な防火構造・準防火構造における屋内側の防火被覆について、東京、神奈川、愛知、高崎などの特定行政庁に、考え方を聞きました。すると案の定、妻壁、小屋裏、根太と根太の間への必要性については回答が大きくバラつきました。詳しくは本誌の調査結果をご覧ください。

 10月号からは二つの新連載も始めました。聞きなれた言葉だけれども誤解の多い家づくりのキーワードについて、よくある“勘違い”を解説する「建て主はここがわからない!」。汚れにくい建材や納まりを探る「掃除がラクな家のつくり方」です。現場の目線から足で稼いだ情報をお届けする日経ホームビルダーの2008年10月号をぜひご覧ください。