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個性的なインテリアとディスプレーで知られる眼鏡(アイウエア)ショップ「ジンズグローバルスタンダード」を次々と生み出すジェイアイエヌを率いるのが田中仁社長だ。眼鏡のデザイン性や、生活シーンごとの使い分けを重視し、「着替えるように楽しむ」という新たな価値の提供を目指す。その拠点となる商空間のデザインを、寳神尚史氏(1975年生)、中村竜治氏(1972年生)といった若手建築家に依頼し続ける理由を尋ねた。



「ジンズグローバルスタンダード原宿明治通り店」東京都渋谷区、08年7月オープン、設計:日吉坂事務所(寳神尚史)(写真:阿野 太一)


予想できない斬新な空間が得られる



――店舗の設計に若手建築家を積極的に起用される理由は何ですか。

 従来のインテリアデザイナーではつくりきれなかった個性ある空間を当社が求めているからです。インテリアデザイナーと比べると建築家は、物の考え方が積み上げ式のような気がする。そして、空間全体から物事を整理していく。店といっても、空間づくりは家と同じです。

 そういった意味では、空間をつくる、場をつくる能力に長けた建築家に店舗の設計を依頼した方が、面白い空間が得られると考えています。実際、私が予想できない斬新な店が生まれています。

――30代の建築家に依頼している理由は。

 当社のコアターゲットとしているお客は20~30代ですので、若手建築家のデザインの方がお客に受け入れられやすいと考えています。感性の近い人がお客の共感を得やすい。

 また、ベテランの建築家はインテリアの設計をやりたがらないと思っています。個人的な見方ですが、インテリアは建築家本来の仕事ではないと思っているような感じを受けます。

 しかし、30代の建築家は、店舗のインテリアであっても意欲的に取り組む人が多い。恐らく、これから建築プロジェクトはどんどんなくなっていくと考えて、インテリアに活躍の場を求めているのでしょう。

 優れたクリエーターは何をやっても良いデザインを生み出します。若手建築家が、当社を踏み台にしていろいろな分野へ羽ばたいていってくれればいいなと思っています。


(写真:ジェイ アイ エヌ)


※寳神尚史氏のインタビューを日経アーキテクチュア2008年11月10日号に掲載しています(特集「若手建築家が仕掛ける“予測不能”な空間」)