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 ドイツを車か列車で移動していると、毎度のことだが、市街地では商工業国としてのパワーフルな側面、抜け出して見えてくる郊外では耕作地や恵まれた自然の素晴らしさを感じ、バランスのとれた豊かな国だなあと改めてつくづく感心させられる。

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外観。S字型の壁面が印象的なiHOUSE

 今回取り上げたiHOUSEはカールスルーエ市の中心から距離にして車で20分ほどの、市街地から数十メートルの高台に建つ敷地面積306m2、床面積200m2ほどの二階建て住宅である。民家が散在し、林が敷地に迫る交通量のない田舎道から見ると、壁面がS字型の印象を与える。環境的には申し分のない理想的な家といえよう。

 玄関口には、庭先で取れたりんごをデコレーションとしてさりげなく置いてある。スカンジナビアでよく見られる。生まれも育ちもドイツではあるが、スウェーデン人を母親に持つオーナーであるヤンさんと、イサベラ夫人に案内してもらう。

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庭で取れたりんごを玄関口に置き、デコレーションしている (写真:武藤 聖一)
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木目を生かした玄関ドアと壁面 (写真:武藤 聖一)
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竣工後のインテリアなどで会話がはずんでいる。左からオーナーのヤンさん、イサベラさん(夫妻)と建築家のスーザンヌさん、へニングさん(夫妻) (写真:武藤 聖一)

 玄関を入ると、フルサイズの広い窓ガラスが展開している。インテリアと外庭を一体化するような開放感ある空間を印象づけるアプローチに心を奪われる感じだ。室内に入ると北欧的なシンプルなカラーとラインで構成されたダイニングキッチンがある。キッチンボードには木製のカウンターが設置され、ホームバーを演出している。また、隣家との間隔は非常に近いため、市販の半透明のシェードをつないだスクリーンを配し、快適な空間に仕上げている。

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玄関からフルサイズのガラス窓越しに庭や林が望める (写真:武藤 聖一)
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ダイニングボードから見るオープンキッチン (写真:武藤 聖一)
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スライド式の半透明のスクリーンは市販されているものをつないだ (写真:武藤 聖一)
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調理台をバーカウンター仕立てにしてあるキッチン (写真:武藤 聖一)
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木のカウンターとバーチェアが鮮やかにコーディネートされている (写真:武藤 聖一)

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