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 青山通りに面した25階建ての新築ビルが、日本オラクル(東京・港)の新しい本拠地だ。

 門構えのような箱形の壁面がせり出した低層部と、そこからシャキッとそそり立つガラスの高層部。シャープな外観は、ビジネス関連のデータベースやアプリケーションの製品・サービスを提供する外資系オフィスのイメージに似つかわしい。よもや、この建物の24階に本格的な茶室が入っているとは思わなかった。

国道246号沿いに建つ「オラクル青山センター」。1階右側のスペースにはレクサスのショールーム「レクサスインターナショナルギャラリー青山」が入っている (写真:守山 久子)
国道246号沿いに建つ「オラクル青山センター」。1階右側のスペースにはレクサスのショールーム「レクサスインターナショナルギャラリー青山」が入っている (写真:守山 久子)

受付カウンターのある2階レベルからの見返し。誰でも入れる公共スペースになっている。1階エントランスの左側は、東京メトロ外苑前駅に直結するエスカレーターに続く
受付カウンターのある2階レベルからの見返し。誰でも入れる公共スペースになっている。1階エントランスの左側は、東京メトロ外苑前駅に直結するエスカレーターに続く (写真:守山 久子)

24階につくられた茶室。にじり口から入っていく (写真:守山 久子)
24階につくられた茶室。にじり口から入っていく (写真:守山 久子)

 最近のオフィスでは、畳の空間を持ち込んだ事例自体はそう珍しくない。このコラムでも、和室の会議室や応接スペースをもったオフィスをいくつか紹介してきた。

 ただし、日本オラクルの茶室はそれらのなかでも本格度で群を抜いている。

 24階のエレベーターホールからしばらく歩くと、入り口がある。片側に木塀の続くアプローチを進むと目隠し壁の奥に、苔むした庭園が広がっている。手前には、水をしたためたつくばいも置かれている。

 庭園に面して、軒の突き出した大小二つの部屋がL字形に並ぶ。4畳半の小さな茶室は、にじり口を設けた本格派だ。食事などの接待もできるようにした奥の部屋は、掘りごたつ式の大広間になっている。

 「以前のオフィスから、日本の伝統文化を少しずつ取り入れてきました。例えば四季をテーマに緑や魚を楽しめるようにするなど、五感に訴えかけるオフィスづくりによって、社員の発想力を高めていく。そんな考え方は、今回のオフィスでも脈々と受け継がれています」と、瀬谷一也・リアルエステート&ファシリティディレクターは話す。

 今回、その象徴となる空間が茶室というわけだ。



茶室の入り口まわり。庭園は、つくばいやししおどしを備えた本格派。専任スタッフもいて、社員のために遠州流による作法の教室なども開いている。 (写真:守山 久子)



庭園に面して、正面には掘りごたつ式の大広間を用意している (写真:守山 久子)

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