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多くの海中展望塔で群を抜くインパクト

 海中展望塔は1970年代前半に国内各地で次々と建てられた。日本初とされるのは和歌山県白浜町の「白浜海中展望塔」(1970年)だが、1985年にタンカーの衝突で倒壊してしまった。現在は2代目が建っている。

 現存するものとしては、古い順に沖縄県名護市の「ブセナ海中展望塔」(1970年)、和歌山県串本町の「串本海中展望塔」(1971年)、足摺海底館(1972年)、佐賀県唐津市の「玄海海中展望塔」(1974年)がある。1980年代に入ると、千葉県勝浦市の「勝浦海中展望塔」(1980年)、熊本県天草市の「シードーナッツ」(1987年)、北海道紋別市の「オホーツクタワー」(1996年)と新設のペースは落ちる。

 これらの中でも、足摺海底館のインパクトは群を抜いている。多くの海中展望塔は、筒形に円形平面の展望室という形だが、それを超えている。風景に埋もれない鮮やかな色彩も唯一だ。それが少年漫画に出てくる秘密基地のような“未来”的なイメージを生んでいる。

施設の周囲は珊瑚礁で、多くの魚を目にすることができる (写真:倉方 俊輔)
施設の周囲は珊瑚礁で、多くの魚を目にすることができる (写真:倉方 俊輔)

円形平面以外の海上展望室を持つものは珍しい (写真:倉方 俊輔)
円形平面以外の海上展望室を持つものは珍しい (写真:倉方 俊輔)

少年漫画の秘密基地を思わせるような特徴的な外観 (写真:倉方 俊輔)
少年漫画の秘密基地を思わせるような特徴的な外観 (写真:倉方 俊輔)