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 雪を抱いたピレネーの山々を右に見ながら、バルセロナの空港に降り立つ瞬間に飛び込んでくる燦々とした陽光と青い空は、清涼飲料水を飲んでリフレッシュするように爽快な気分にしてくれる。クリスマス前のこの時期になると、北欧に住む私にとって自ずと地中海方面に足が向いてしまうから不思議だ。

 スターウッドホテル&リゾート(Starwood Hotels and Resorts)の高級デザインホテルブランド、Wバルセロナ(W Barcelona、W Hotels Barcelona)が2009年10月1日にグランドオープンしている。1998年にニューヨークで開業以来、アメリカ、アジアを中心にグローバルに展開しており、ヨーロッパではアテネに続いて2番目となる。

巨大な帆船を模した、ガラス張りで透明感あるホテルのファサード (写真:武藤 聖一)
巨大な帆船を模した、ガラス張りで透明感あるホテルのファサード (写真:武藤 聖一)

 バルセロネタの旧市街地に続くノバ・ボカーナと呼ばれるベイエリアの突端に建設された。26階建てで67のスイートルームを含む473室の五つ星ホテルで、バルセロナ生まれの建築家、リカルド・ボフィルが設計したものだ。帆船をイメージした巨大な建物は海岸線からはもとより、市内の至る所から望むことが可能。既に海洋デザイン都市バルセロナのランドマークとなっている。建設中には環境問題も絡んで、市民感情が二分されたという話も聞いてはいるが……。

2本マストの海賊船で帆を合わせたように構築している客室階 (写真:武藤 聖一)
2本マストの海賊船で帆を合わせたように構築している客室階 (写真:武藤 聖一)

 帆船といっても2本マストの海賊船をイメージしている。ホテルの上層部は2枚の帆を合わせるかのようになっているものの分離しており、中央通路には奥深くまで日中光が入る。ボフィル氏の設計意図がうかがえる。