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 日経ホームビルダーは、コラム「とことん実証! 建材・設備」で、建て主が持っている“汚れ”に対する不安や悩みについて、タンクレス便器の開発者に尋ねた。各メーカーの防汚技術や開発コンセプトに違いはあるのだろうか――。

 今回は、「少ない水で本当に汚物が流れるのか」を探る。詳細は、日経ホームビルダー2010年2月号の「とことん実証!」でレポートしているので参考にしてほしい。

TOTO「ネオレスト ハイブリッドシリーズ(AHタイプ、RHタイプ)の排水の仕組み(資料:日経ホームビルダー)
TOTO「ネオレスト ハイブリッドシリーズ(AHタイプ、RHタイプ)の排水の仕組み(資料:日経ホームビルダー)

 2010年1月時点で販売・発表されている主なタンクレス便器のうち、低水圧対応の最新モデルを比較した。対象とした製品は以下の3機種。INAXの「サティス」、TOTOの「ネオレスト ハイブリッドシリーズ(AHタイプ、RHタイプ)」、パナソニック電工の「アラウーノ(NEWアラウーノ、アラウーノ、アラウーノS)」。

渦を巻いて洗浄

 タンクレス便器は、給水管からの水の勢いを利用する。3機種の洗浄の仕組みは上の図や写真の通りだ。基本的には、便器に向かって左側上部の個所から、反時計回りに、渦を巻くように水を流して便鉢内を洗浄する。ネオレストは「トルネード洗浄」、サティスは「まる洗い洗浄」、アラウーノは「スパイラル水流」と呼んでいる。

 ただ、同じタンクレス便器でも3機種で大洗浄時に使用する水の量は違う。洗浄に対する開発コンセプトが異なるからだ。

 大洗浄時に使用する水の量は少ない順に、ネオレストが4.8L、サティスが5L、アラウーノが5.7L。 ネオレストの場合、上部の吐水口から約2.8L、便鉢の底に設けた“ゼット口”とTOTOが呼ぶ吐水口から、約2Lの水を放水する。ゼット口から噴出する水は汚物を押し出す役目だ。「一般的な汚れは上部の吐水口からの水だけで流し落とせる。粘着性がある汚れはふき掃除などを併用して落とすことを想定している」とTOTOレストルーム事業部長の林良祐さんは説明する。