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 ベルリンのフリードリヒ通り駅と、ブランデンブルグ門に続くウンター・デン・リンデン通りとの間に、フンボルト大学ベルリンの広大なキャンパスがある。高架橋となっているSバーンのれんが造りのガードをくぐりぬけると、左側に白いファサードの堂々たる横長の建物、グリムセンターが見えてくる。この付近でも高さ22メートルの建物の規制が守られている。コンペで国内外277エントリーの中から選ばれたのは、スイス生まれでベルリンを本拠に活躍するMax Dudler氏。総工費7500万ユーロ(約93億円)をかけ、3年の工期を経て2009年秋に完成した、延べ床面積2万6296m2の大学図書館である。

白い大理石を柱形にした図書館のファサード  (写真:武藤 聖一)
白い大理石を柱形にした図書館のファサード  (写真:武藤 聖一)

 ファサードには化石が混じった模様のある、ドイツ特産のトロイヒトリンゲン・マーブルを使用。細長い窓枠と交互に配した柱形スタイルが特徴だ。書棚に収まった本の背表紙を連想させ、ベルリンらしい理性を感じる。

 エントランスは線路際の前庭に面した中央と、東西それぞれの計3カ所にある。入ると2階部分まで吹き抜けとなったホワイエだ。東側には検索用のPCモニターが並び、西側にはカフェがある。くつろぎも提供できるコミュニケーションの空間となっている。

中央エントランス (写真:武藤 聖一)
中央エントランス (写真:武藤 聖一)

東側の入り口から中央ホワイエを見る (写真:武藤 聖一)
東側の入り口から中央ホワイエを見る (写真:武藤 聖一)

エントランス、ホワイエに整列されたPC検索台 (写真:武藤 聖一)
エントランス、ホワイエに整列されたPC検索台 (写真:武藤 聖一)

大理石の柱形とコーディネートされた木製のベンチ (写真:武藤 聖一)
大理石の柱形とコーディネートされた木製のベンチ (写真:武藤 聖一)

 「大学創立200年の記念事業の一つとして建造しました。RFIDの最新テクノロジーを導入した図書館で、蔵書は約250万冊。一般に公開された図書館としてはドイツ一の規模ですよ」。誇らしげにこう語る広報のカタリーナ・トルクエン(Katharina Tollkuehn)さんに案内してもらう。

図書館について語る広報室のカタリーナ・トルクエン(Katharina Tollkuehn)さん (写真:武藤 聖一)
図書館について語る広報室のカタリーナ・トルクエン(Katharina Tollkuehn)さん (写真:武藤 聖一)