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鉄道8路線が集中し、乗降客数は国内トップ3に入る渋谷駅。周辺ではインフラの再整備と歩行者への配慮を盛り込んだ再開発が相次ぐ。その第1弾となるプロジェクトが、東口の東急文化会館跡地に建設中だ。

 渋谷駅の地下では、2012年度中に東急電鉄東横線と東京メトロ副都心線が相互直通運転を開始する。それに合わせて急ピッチで建設が進むのが「渋谷ヒカリエ」だ。03年に閉館した東急文化会館と周辺のビルの跡地、約9640m2を土地区画整理事業として一体開発する。

南東上空から。写真中央を「く」の字に走る山手線の線路を挟み、右側にヒカリエ、左側に渋谷マークシティが向かい合う。2010年11月撮影(航空写真/尾関 弘次)
南東上空から。写真中央を「く」の字に走る山手線の線路を挟み、右側にヒカリエ、左側に渋谷マークシティが向かい合う。2010年11月撮影(航空写真/尾関 弘次)

 ヒカリエは東京急行電鉄のほか、東京地下鉄(メトロ)など地権者計7社による共同事業だ。都市再生特別地区(特区)の指定を受けて容積率を1370%まで緩和、完成すると地下4階・地上34階、最高高さ約182.5mの超高層の複合施設となる。「渋谷の街は、高低差のある地形に個性的な路面店がひしめいている。その魅力を超高層の構成に取り込むというコンセプトだ」と、東急電鉄渋谷開発事業部の関光浩課長は説明する。

 設計には日建設計と東急設計コンサルタントの共同企業体が当たる。外装や基幹設備、8階以上の劇場やオフィスの設計および特区の申請は日建設計が担当した。

西側から見た建設中の渋谷ヒカリエ、2011年1月末撮影。地上26~28階の鉄骨建て方が進む。さらに2節6フロアを加え、上棟を目指す(写真/澤田 聖司)
西側から見た建設中の渋谷ヒカリエ、2011年1月末撮影。地上26~28階の鉄骨建て方が進む。さらに2節6フロアを加え、上棟を目指す(写真/澤田 聖司)

 11階から16階には、2000席の劇場である「東急シアターオーブ」を配置した。劇場部分の駅側はアルミルーバーの曲面で覆って、1つの塊に見せる。高さ約30m×幅約50m、DPG工法によるダブルスキンのガラスファサード越しに、曲面に投影した映像を街に向けて発信する。